第1章
旧校舎のディアボロス
第2話 彼女できました!
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「うぉぉぉ! 村山の胸、マジでけぇ!」
「かぁぁ、片瀬、いい足してんなぁ!」
「おまえら!? 俺にも見せろ!!」
今、俺達は女子剣道部の隣にある倉庫の壁に空いた穴から女子部員の着替えを覗いていた。
あの後、松田と元浜についていった俺がたどり着いた場所は女子剣道部だった。そこは松田と元浜が見つけた覗きスポットだった。しかし松田と元浜がなかなか交代をせず、結局、倉庫に人が来そうになったので俺だけ女子の着替えを見れなかった。
「ふざけんなよ! 俺だけまったく見れなかったじゃねえか!?」
「フッ、この場所を見つけたのは俺達だぞ。そのぶん優先権があって当然じゃないか」
「むしろ、連れて来てやっただけ感謝するべきだろう?」
「ああ! おっぱいのひとつでも見られたのならいくらでも感謝してやるよ!」
俺は怒気を含ませながら言った。
「ふん! だいたい千秋ちゃんと一緒に登下校しているやつが贅沢を言うな!」
「まったくだ!」
「うっ……」
たしかに俺は千秋と一緒に登下校している。家が向かいだから必然的に一緒に登下校している。ちなみに明日夏は走り込みやら買い出しやらであまり一緒に登下校していない。まあ、俺も千秋みたいなかわいい女の子と一緒に登下校できて幸せだが。
「あ〜あ! これなら千秋と一緒に帰った方がよかったぜ!」
俺は二人に自慢するように言った。
「ちくしょう!? なんでイッセーにあんなかわいい幼馴染みがいるんだよ!?」
「……言うな……! ……虚しくなる……!」
二人は悔し泣きしながら叫んでいた。
ー○●○ー
二人と別れた俺は歩道橋の上で一人黄昏ていた。
「はぁ……この先一生彼女なしの暗い青春をおくるのかなぁ……」
元々、俺がこの駒王学園に入学した目的はハーレム作るためだ。この学園は元々女子校だったせいか女子の割合が多い。だが結局、一部のイケメンがモテるだけで、俺なんて女子の眼中にない。
千秋は話し掛けてきてくれるが、おそらくもう一人の兄貴って感覚なんだろう。
「あのぉ、兵藤一誠君ですか?」
そんな俺に話し掛けてきた女の子がいた。
「そうだけど?」
知らない学校の制服だがとてもかわいい女の子だった。何よりおっぱいが大きい!
「あのぉ……」
その子はもじもじとかわいらしいしぐさをしながら言う。
「私、天野夕麻といいます! 好きです! 付き合ってください!!」
その瞬間、俺は天にも昇る気持ちになった。
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