暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス 〜天才は天災を呼ぶ〜
第11話
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
から悲鳴が上がってるんだが?」

 今日の試合は一夏の初戦闘ということもあり、各国に便宜上戦闘データが送られている。 最初こそ『白式』についての問い合わせや、スペック情報の開示が言われていたが、風音の戦闘が始まってからそっちの情報開示ばかりが求められ続けている。
 各国の首脳陣もどうやら風音が首脳会談に忍び込んだ少女だということに気が付いたようだ。
 しかし、機体スペックだけならともかく風音の個人情報まで開示しろとは……。 各国の首脳陣は未成人の女性好きな変態ばかりか……。

「いや〜せっかくの初戦闘ですし、ちょっと真面目に行こうかと、気合を入れただけですよ」
「ふん、あの程度(・・・・)の性能しか見せていないのによく言うな」
「いや〜苦労しますねぇ。 出力を極力抑えなければいけないっていうのは……。 一番低スペック(・・・・・)のISを選んでよかったですねぇ」

 ふッ、現行のISを大幅に上回る性能を有しておきながら、もっとも低スペック(・・・・・)とはよく言えたものだ。

「まぁいい。 情報開示の件は沈静化しつつある。 技術提供してもいいがIS停止と引き換えにだって束が動いたようだからな」
「なんですかぁ〜。 じゃあ職員室まで引きずられ損じゃないですか……」
「気にするな。 ただの憂さ晴らしだ」
「ブーブー」
「そうぶーたれるな。 一応、説教なのだからな。 おっと、ほかの先生方が戻ってきたみたいだ」

 はぁ、こいつに説教は本当に効かんな。

「とりあえず今日は寮に戻れ。 それと、あまりホイホイ新兵器を作り出すなよ。 お前が使い方を誤るとは思えんが、周りのやつらはわからんからな。 それと、これからは周りに注意をしておけよ。 どこから狙われるかわからんからな」
「了解しました。 でも大丈夫ですよ。 お忘れですか? 私が何者(・・)であるのか。 じゃ、寮に戻りますんで」

 しゅたッ っと手を挙げて職員室を去っていこうとする風音を見送る。 ふふ、そういえばそうだったな。 あいつは『天才(・・)』だったな。 私が気にすることではなかったか。 

 はぁ、とりあえずアリーナの修繕依頼を出しておかないと……。

「あ、織斑先生。 アリーナならもう直ってますから。 それじゃ」

 職員室から出る間際に告げていく風音。
 ふぅ、お見通しか……。 天才とは厄介なものだな。











「は〜い。 一年一組のクラス代表は『織斑 一夏』君に決定しました〜。 あ、一繋がりでいい感じですね!!」

 山田先生の言葉でクラスが歓声に包まれた。 ……ちょっと待て、なんで俺がクラス代表になってるんだ!?

 ほわほわと自分の言った言葉に感動している山田先生。 癒し効果が全身
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ