川神学園 臨時生徒集会
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れに対し千李は。
「私の強さね……。あなたは百代とは戦ったことはないのよね?……ふむ。他の子たちもそういう口?」
手を上げていた数名の生徒がうなづいた。
「そっか。じゃあ武蔵小杉ちゃん今戦ってみる?」
「え?いいんですか?」
武蔵小杉は突然の提案に一瞬キョトンとしてしまった。
「ええ。かまわないわよ。いいわよね、じじい?」
千李は振り向き鉄心に許可を取る。
「かまわんが、時間内に終わらせろよ?」
「はいはい。了解。じゃあやりましょうか?もちろんさっき手を上げた奴ら全員参加よ。前にでてきなさい」
すると列の中から数名が出てきた。
誰も彼も腕っ節が強そうな者達だ。
「ざっと10人くらいね。じゃあさっさとやりましょうか」
千李そういうと朝礼台から降りた。
「では、すまんがみな真ん中を空けてくれ」
鉄心が言うと千李と武蔵小杉たちだけを残し生徒が捌けていった。
「ルールは一本先取。時間がないからの。よいな?」
鉄心の問いかけに二人はうなづく。
「では、はじめ!!」
という掛け声とともに武蔵小杉が倒れた。
「はい。おしまい」
武蔵小杉は自分がどうなったのかわからなかった。
学園長が合図をした瞬間、自分の後頭部に強い衝撃が走ったのだ。そしてそのまま意識が薄れていった。
だが武蔵小杉はこの戦いで思い知った。
自分がどれほどの相手と対峙していたのかを。
薄れ行く意識の中で彼女は千李のことを思った。
……バケモノと。
武蔵小杉の後ろには千李が立っていた。
観客はみな唖然、呆然といった感じだ。
ほぼ開始直後に、武蔵小杉が倒れたのだ。しかもその後ろには千李の姿がある。
まさに、瞬間移動、という言葉がふさわしいくらいに常人の目には写っただろう。
大和たちも呆然としていた。
ただ一人大和たちと戦闘を見ていた百代は笑っていたが。
「姉さん。さっきの見えたの?」
「ん?ああ。しっかりとな。さすが姉さんだ動きに無駄がなかった。これは次戦うときが楽しみだな」
百代は千李と戦えることについて喜びを感じている様子だ。
その様子に大和は苦笑いするしかなかった。
それと同時に大和は思い出していた千李の二つ名を、彼女の二つ名はそれはすべてを屠り、そして撃滅させるという荒々しさからとり人は彼女をこう呼んだ「鬼神 川神千李」と。
「さて。じゃあ残りの奴等かかってきなさい。言っておくけど私は百代より強いわよ」
そう言う千李の瞳はまさに標的をつぶすための鬼の目と化していた。
その後残りの者達がどうなったかは言
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