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イナズマイレブンGO AnotherEdition
第1部 シード編
第4話『怒れる獣』
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『来たようだな』

動揺したまま、グラウンドには既に磯崎達の姿が……。




「何なんだよ?この観客は?」

「大半は訓練生だが、中にはシード候補やシードの姿も来てるぜ」

「そう言う事聞いてんじゃねぇ、俺は何でこんなに人が多いんだって聞いてんだ?」


「それは、俺が集めたんだよ」

赤紫色の髪に、中性的な顔立ち、目元のクマのようなものが特徴的な一人の少年が、軽く手を上げながら前へと出る。

「お前確か?」

「俺はシードの光良夜桜(ミツヨシヨザクラ)

「磯崎達の仲間かよ」

「う〜ん、まぁね。それより何で人が多いかって質問だろ?シードとして相応しいかどうか認めるかどうかの試合、見る観客は多い方がいいと思ってさ」


「ふん、余計な話はこれぐらいでいいだろう?それよりもうすぐ試合だ。部外者は観戦席にでも行ってるんだな」

「くそっ!」

苛立ち気味に舌打ちをするが、「大丈夫だよ」と後ろから熊井が声を掛ける。

「絶対勝つから、信じて見ててよ?」

「クマ……分かった。勝てよ!」

その言葉に力強く頷く熊井に安心したように、光良と共に観戦席に向かう。




「それにしても、アンタ程のシードが随分と目を掛けるなんてね」

「あぁ?」

「あのクマって奴と違い、驚異的な成長で化身を出し、そしてその実力を見せつけたエリート!上も言ってるよ?あの剣城京介(ツルギキョウスケ)にも引けを取らない逸材だって」

「剣城京介?」

「近々雷門中へ送られるエリートシード。まぁ知らないようなら別にいいけど」

観戦席へ向かう道中、光良の言ったその言葉を気にしながらも、観戦席へと向かって行った。









観戦席へ辿り着き、まもなく始まろうとする試合に観客達は待ちきれないように歓声を上げている。ここにいる観客の半分以上は熊井の事を認めていない訓練生や、シード達。彼等がこの試合を見に来たのは、熊井が無様に負ける姿、そしてここから去る彼の姿を見たいがためであった。

「へへっ、何か言い残す事はあるか?」

「……別に何もないよ?」

「そうか、じゃぁ始めるか!」

「いつでもどうぞ!!」


”ピイイイイイィィィィ────────ッ!”

試合開始のホイッスルが響き、ドリブルでスタートしていく熊井、それを阻もうと一気に駆け出していく磯崎。

「行くよ!隠煙!!!」

煙を巻き上げ、煙の中に身を潜め、相手を煙と偽りの影で翻弄するドリブルの必殺技、”隠煙”。

「クソッ!どこだっ!!」

「(今だッ!)」

相手が翻弄されている間に、煙から飛び出すと一気にゴール前まで迫り、いきなりシュートチ
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