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イナズマイレブンGO AnotherEdition
第1部 シード編
第4話『怒れる獣』
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ま口を開いて、そして言う。

「……分かった。やる。勝ったら絶対認めてもらうよ?」

熊井のその答えを期待していたかのように口元を緩ませると、試合時間と試合場所だけを告げると、磯崎達はその場から去って行った。









「へへっ、簡単に承諾したな」

「あぁ、フィールドで公開処刑だ」

「って事はあいつ潰すんだろ?」

「あぁ、二度とサッカーなんてやりたくないと思うぐらい叩き潰してやるよ」

篠山の言葉に、彼は狂喜な笑みを浮かべて言った。


「まったく誰がシードだなんて別に気にする必要ないと思うんだけど」

「何だ光良?テメェは反対か?」

「別にそう言う訳でもないけどさ、まぁ面白いもん見せてよね」

「あぁ、それよりそっちも任せたぞ?」

「はいはい、試合頑張ってよね」

三人の中で唯一試合には加わらない光良は、磯崎に指示された”何か”をやるため、二人と別れ、別の場所へと足を進めた。









「クマどういうつもりなんだよ!!」

龍野達の方では、磯崎達の提案した試合を受ける事を熊井が承諾した事に納得していない様子。なぜなら龍野にしてみても、まだ必殺シュートも完成していない熊井がシードある磯崎と篠山を相手にゴールできる事など、とても想像できず、熊井に勝ち目があるように思えなかったからだ。

「ごめん。僕もつい熱くなっちゃって」

「熱くなったって、何で?」

「……磯崎君が練習無意味だって言った事に、黙ってられなくなってさ」

「どういう?」

「一人の練習ならいいけど、龍野君が僕の為に必死で特訓してくれて、僕もそれに応えたいって思ってるのに、それを全否定されてるような気持ちになって黙ってられなかった」

「…………」

「だから証明したかった。僕がシードとしてふさわしいかどうかよりも、今までした練習が!龍野君が必死にしてくれた事が無駄じゃないって!」

「クマ……」

「あの時は冷静に判断してなかった。でも、僕降りる気はない。絶対試合で練習成果を証明する!」

「……分かった。じゃぁ俺も応援する。正直言って俺、シードの二人を相手にお前が勝てるなんて思ってなかった。でも!お前にそんだけ強い思いがあるなら、絶対勝てる!根拠はないけど、俺は今そう思う」

「!、ありがとう。僕頑張るよ」

「応援してるからな!」

二人もまた、間もなく始まる試合に向けて指定されたグラウンドへと足を進めた。









”ワアアアアアァァァァァッ!”

グラウンドに着くなり歓声が上がり、一瞬その大きな歓声に驚いてしまう。

「な、何だコレ!?」

「観戦席、結構人が……」

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