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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
1.プロローグ 絶望の底
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!”




その言葉に強く反応した。

この苦しみが永遠に…?

信じられないといった感じだ。

「信じられないと思うが、間違いない。それが証拠に…ほら、見てみろ。」



“ヴォン…………。”



そう言って男が手を翳した先に映像の様なものが見える…

それは…見たことあるような…無いような… そんなとてもデカイ町だ。

「これは…?」

見たことあるような気がするけど…



疑問だった。

疑問に思うことなど…何かかなり久しぶりのような懐かしいような…気がする…



「見たことあるよな? 当然だ。ここはお前が暮らしていた場所。ただ…少し違う。…100年後になるがな。」

「ひゃっ…100年!?」

「ああそうだ… ほら、町の空に日付がふってあるだろう?どんな技術かは興味ないんで知らんが、日付が2114年になってんだろ?」



男が指した方を凝視する…

それは、間違いない…日付は大体最後の記憶から、約100年後だ。

仕掛けにしては凄すぎる。

自分の体が見えないのにこの場にいる変な感覚もそうだし、

トリックで出来る事ではなかった。

「信じるか?いや信じざるをえないだろうな。 そう…お前さんが死んでもう100年になる。体感時間で数分から数十分って所でそれだけ経っているんだ。それでも…お前は記憶を保持しているそれも鮮明にな。」

確かにそうだった。

…大切なものを失った痛みはまだ…心にズキリッっと傷を抉るように健在だ、


「心の痛みは、時と共に風化する…なんて次元じゃねぇんだお前の場合。だからお前に興味を持ったんだよ。人に興味を持つなんて、何千年ぶりかなぁ…?」

途方もない事を言っている…

何千年って……………



「こんな苦痛ずっと受けるなんて……嫌じゃねえか?お前さんもさ。」

そう言い再び近付いてきた。

「……………ッ」



返事は返さず沈黙すう…


「……今度はお前さん迷ってんな。」


この人に隠し事は無理なんだろう。

そう……確かに僕は迷っている。

でも、迷う事。

それでさえ凄く久しぶりのような気がする。


「1つ…教えてください。」


聞きたい事があったんだ。



「ん?なんだ?」

「唯の興味本位名だけで… 貴方は僕にこんなに気にかけてくれているんですか?他に理由は無いんですか?」


確かにもっともな疑問だ。

唯のお人よしって感じはしない。


「まあ そう感じても無理ねぇな… まあマジで興味が湧いたってのはマジなんだ、そして…もう1つ」

そう言って男は穏やかな顔になる。


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