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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―ジェネックス X―
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昇させたおジャマ・キングがライトエンド・ドラゴンを押しつぶすのを、万丈目はどこか静かな表情で眺めていた。

万丈目LP550→150

「……何だこの趣味の悪い白い制服は!? 明日香くんのためとはいえ、何故俺はこんな服を着ているのだ!」

「……万丈目?」

 どうやら様子がおかしい……ということはなく、洗脳された状態とそうでない時の違いが無く、区別が全くつくことがない。

「十代、俺の制服を返せ! 何故貴様が持っている!?」

「へへ……けどよ万丈目、これ何かしょっぱい匂いがするぜ?」

 「ええい、うるさい!」などと騒ぎながら十代からノース校の制服を奪うと、万丈目は即座に黒い制服へと衣替えを果たした。

「遊矢、貴様のターンだろう。早くしろ!」

「……続けるのか?」

 これにて一件落着かとも思っていた俺へと、万丈目の不意打ちが襲いかかった。

「当たり前だろう。何故貴様とデュエルしているのかは覚えていないが、途中で止めることなどしない!」

 ――それでこそ万丈目サンダーだ、と口には出さずに微笑むと、俺は何も言わずにデュエルを進行した。

「俺はこれでターンエンド。さあ来い、万丈目!」

「言われずとも! 俺のターン、ドロー!」

 万丈目のライフは150というギリギリの数値に、フィールドには何もないという絶体絶命の状況。
対する俺は、こちらもライフが800というギリギリの数値だが、《シールド・アタック》により攻撃力3000となった《おジャマ・キング》を擁している。

「俺は《アームズ・ホール》を発動! デッキからカードを一枚墓地に送り、墓地から《次元破壊砲−S・T・U》を手札に加えて発動する!」

 通常召喚を封じることで、手札・墓地から装備魔法カードを手札に加えることが出来る魔法カード、《アームズ・ホール》により、先のターンに発動された次元破壊砲−S・T・Uが手札に加えられる。
貫通効果を付与して、《VWXYZ−ドラゴン・カタパルト・キャノン》が三度目の登場と相成った。

「そしてバトル! VWXYZ−ドラゴン・カタパルト・キャノンで攻撃! VWXYZ−アルティメット・デストラクション!」

「なっ……おジャマ・キング! フライング・ボディアタック!」

 攻撃力は同じ3000であり、VWXYZ−ドラゴン・カタパルト・キャノンの効果は無効になっているため、睨み合いになるのかと思っていた。
だが万丈目が選んだのは、せっかく蘇生したVWXYZ−ドラゴン・カタパルト・キャノンと、俺のおジャマ・キングの相討ちという結果とすることだった。

「俺はカードを一枚伏せ、ターンエンドだ!」

「俺のターン、ドロー!」

 双方のフィールドを空にするという、自分にも不利
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