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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―ジェネックス X―
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話を掛けた。


「良く逃げずに来たな遊矢、そこは褒めてやろう!」

 そして翌日になった校門前、久々に会話をした友人は、洗脳まがいのことをされているとは思えぬいつも通りさで俺を待ち構えていた。

 万丈目の背後には大量の取り巻き兼光の結社の構成員が控え、周りにはデッキ調整を手伝ってくれた三沢を始め、どこからかデュエルの噂を聞きつけた者がたむろしていた。

 そして俺はその群集の中に、あまりこういうところに来るのは予想外な人物を見かけた。

「……エド、お前まで来たのか」

「ふん、お前が負けたら次は僕だそうだ。万丈目だか何だか知らないが、身の程知らずが」

「ええい、俺様を無視するな遊矢にエド!」

 そう言ったエドの首には、俺と同じように斎王から預けられた鍵がかけられていた。
斎王は俺の他にはエドに渡していたようで、万丈目は一気に二人の鍵を奪う算段なのだろう。

「悪い遊矢、寝坊しちまった!」

 大声をあげながら坂を駆け上がってくる十代の手には、黒い服……ノース校の制服が握られていた。
自分が以前着ていた服だからか黒い服だからかは知らないが、万丈目はノース校の制服を見て露骨に顔をしかめた。

「……なんだそれは」

「お前の制服だよ、万丈目」

 十代が寝坊したせいで少しデュエルする予定が遅れたが、問題なくデュエルディスクを展開する。
万丈目も同じようにデュエルディスクを展開するや否や、急にポーズを取った。

「違うぞ遊矢! 俺は光の洗礼によって生まれ変わった、万丈目!」

『ホワイトサンダー!』

 ……まさかとは思うが、後ろの取り巻きはこれを言うためだけに連れて来たのだろうか。
そんなことを思っただけでとりあえずスルーし、俺たちはデュエルを開始した。

『デュエル!』

遊矢LP4000
万丈目LP4000

「俺様の先攻! ドロー!」

 デュエルディスクが示した先攻は万丈目……これはデッキを見極めるチャンスとなる。
明日香とデュエルした時は【アームド・ドラゴン+おジャマ】だったが、光の結社になっている今、どんなデッキでもあり得るのだ。

「俺は《X−ヘッド・キャノン》を召喚する!」

X−ヘッド・キャノン
ATK1800
DEF1500

「……【VWXYZ】!?」

 俺が直接デュエルした経験もないため、予測から外していたデッキ【VWXYZ】のメインアタッカーがお目見えする。

「貴様など、斎王様から賜りしデッキを使うまでも無いのだ! カードを一枚伏せ、ターンエンド!」

「……何はともあれ、楽しんで勝たせてもらうぜ! 俺のターン、ドロー!」

 《X−ヘッド・キャノン》は、光属性かつアタッカーとして及第点のステータス
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