暁 〜小説投稿サイト〜
森羅と創世のエターナル真祖
江戸の街
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
侍様」」

「ああ、少し店主と話があってな」

来たか。

「入ってもらえ」

「「…………どうぞ…………」」

鵺達は天井を軽く見ると、手を動かし出した。

「失礼する」

そして、こちらを見る予想通りの人物。警戒しているな、こちらも同じだが。昼間に報告を受けて、城に出入りしているのは知っている。

「まあ、座ってください」

「ああ」

座ったと同時にお茶をだし、話を切り出す。

「はじめまして、私はここの主のシオンと申します。徳川吉宗」

“単刀直入に行きましたね”

面倒だしね。

「っ!? 何故それを知っている?」

「ああ、変な気は起こさない方が良いよ。忍び込んでいる忍びもな。ただこっちにも情報源があるってだけだ」

“一応間違ってませんね。転生前の知識と蜘蛛達ですけど”

「そうか…………では、こちらも単刀直入に聞くとしよう。お前達は何をする気だ?」

「何をと聞かれたら金儲けだ。だから、店を開いた」

「民には迷惑はかけない商売か?」

「ああ。後、あんたが探してる姫巫女はこの紗代だな」

調べにかかってんのは分かってたから、教えてやる。

「そうか、やはり君が…………」

「はい、上様。目礼にて失礼致します。私が頭を下げるのはただお一人のみなので、どうぞお許しください」

「かまわぬ。今は徳田新之助だ」

「とりあえず、こっちからはあんた達が何かしない限り手は出さないし、街の治安を悪くするような事はしない」

「では、今起こっている火事や進入した妖怪については?」

「火事は知らないな。妖怪は何人か連れて来ているが、騒動は起こしていないぞ」

「なら、一つ責任を取って貰おうか」

「へぇ…………俺達が責任を取る理由ってのを言ってみろよ。それからだ」

この状況でいえるとはさすがだね。

「この江戸の結界を張り直して貰いたい。お前達が侵入した時に出来た綻びから、進入してきてる妖怪が火事を起こしているようだ」

「あ〜〜〜確かにそれはこっちの責任だな。いいだろう。ただし、俺達は自由に出入りできるようにするからな」

「それはかまわない」

「じゃ、明日にでも張ろう」

「済まないが、頼む」

っと時間だな。

「紗代、狩りの時間だ。鵺と一緒に行っといで」

「「「はい」」」

三人は出て行った。

「どういうことだ?」

「何このへんの区画を修行代わりに見回らせているだけだ。治安維持にも問題ないだろ?」

「なるほど、それはありがたい。ところで米屋の件だが…………」

「ああ。あれはこっちでも変に思って調べた。ほら、この店が米を買い溜めしている。こっちは木材を溜めているな」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ