4話 一条 京介side
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た俺は立ち上がる事ができた。
しかし、八神は何であんな叫びを上げていったんだろうか?
軽く首を傾げてから、崩れ落ちる原因となった鏡を睨みつける。
…………あ、俺今全裸じゃん。
別に露出癖や全裸癖があるわけではないので、いそいそと服を着てから気まずいが八神の後を追う。
明かりのついている方へと進んでいくと、やがて最初に居た寝室らしき場所についた。
恐る恐る部屋の中を覗いてみると、
「えええええ!? 嘘やろどうなっとるんや!? でも確かに―――」
そこまで言って顔を真っ赤にして、頬を押さえ顔をブンブンと音がするほどに強く振った、以下エンドレス。
こうやって見てるのも面白いけどそう言うわけにもいかないので、意を決して中に入る。
「あ………」
「うい………ただいま」
「あ、その……お帰り……」
「「……………」」
ほうら気まずい。
仕方ない俺から俺から話しかける。
「あの……服悪いけど借りてる」
風呂から上がってどこを探しても元々着ていた服が見あたらなかったのだ、恐らく俺が風呂に入ってる間に八神が持って行ってしまったのだろう、と言うわけで今の俺は八神の服に身を包んでいる。
「え、ええよ、元々私が言い出したことなんやし……」
「ん……ありがとう……」
「気にせんでいいよ」
「「……………」」
会話が続かないだと………。
「えっと、男の娘やったんやね」
「待ってくれ明らかに字がおかしい」
この年代でそれを知っているのか!?
「ああ、すまんなあ、つい」
「つまり本音だと!?」
クソォ! やはり前世の戒めからは逃れられないのか!
思わず再び両手両膝を地に着いてしまう。
「ちょっ! 大丈夫なん!?」
「あまりのショックに立ち上がれそうにない………」
「そんなショックなん? 可愛いんに」
ザシュウ!! 会心の一撃!! キョウスケは力尽きた。
体からすべての力が抜け前のめりに倒れる、無邪気って………怖いね。
「えええ!? 私なんか悪い事言ってもうたん!?」
八神が近づいて聞いてくるが、現在の俺はHPが0の状態、棺桶に入れられて搬送される立場だ、よって返事などできるはずもない。
「返事がないただのしかばねのようだ」
「思いっきり返事しとるやんけ!」
その言葉と共に八神から足刀によるツッコミが飛んできた。
やっぱりツッコミは関西弁が一番いい。
「全く痛いなあ、愛がないぞ愛が」
「愛は愛でも愛の鞭や、……ふぁ」
何それ怖い。
そして、最後のはあくびだったらしく八神は目の辺りをゴシゴシと擦った。
もう時間もだいぶ遅いか
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