鵺っ子の修行
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咲と加奈
あれから一週間経ちました。小次郎様は毎日炎王鬼さんに鍛えられています。私達もある程度の力を使えるようになった後、ご主人様に雪山につれて行かれました。
「「ご主人様…………寒いです…………」」
「そりゃ、こんな所だしな」
吹雪いています。雪山です。こんな半袖の丈の短い忍者服で来る場所じゃ無いです。でも、ご主人様は寒くなさそうです。
「「ご主人様は平気なんですか?」」
「ああ、気を全身に纏えばいいんだ」
なるほど…………二人同時にやってみます。
「「むずかしい………」」
「という訳で、今日は気の訓練だ。あの辺にカマクラを作っといて、俺は食材と木材を調達してくるから」
ぅぅ、できるかな?
体の震えはとまりませんし。
「「…………わかりました…………」」
でも、ご主人様に逆らう事は出来ません。ご主人様は眼下に広がる森林の中に消えていきました。北海道の旭岳という山の山頂らしいです。そして、ここは山の上の方なので、寒いです。
「早く作ろう加奈」
「うん。そうだね、咲」
私達はすぐに雪を集め、かまくらを作ります。気を使えば楽に作業できます。かまくらが出来た後、ふたりで抱き合って暖をとります。
「眠いね…………加奈」
「眠いね…………咲」
瞼がどんどん閉じていきます。
「おい、大丈夫か!」
ご主人様が帰ってきたようです。
「「…………眠いです…………」」
「このまま寝たらやばいって…………死ぬぞ」
即座に火を起こして暖めてくれました。
「「あったかいね…………咲/加奈」」
「とりあえず、飯にするか…………来れ(アデアット)」
なんか調理道具が沢山でてきました。
「これは、便利なんだよ。古今東西のありとあらゆる調理道具が喚べるんだ」
鍋の準備をしています。外を見ると羆が倒れていました。
「「…………」」
「今日は熊鍋だよ」
そして、直ぐに出来たようで、お椀を渡したていただきました。お椀もあったまっていて、暖かいです。
「「「いただきます」」」
それから、ご飯をたべた後も震えが止まりません。
「ん〜気の使い方がまだよくわからないのかな?」
「「はい」」
なんとなくはわかるんだけど、記憶に霞がかかった感じです。
「どうすっかな…………」
「「ん…………」」
私達はご主人様に抱きつきました。
シオン
二人が抱きついてきた…………だいぶ冷たいな。
「おい、大丈夫か?」
「「暖めてくだ
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