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トーゴの異世界無双
第七十九話 おお、手に汗握る闘いだな
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か……)


 残っているのは先程の女性だけだった。
 どうやら彼女も他の参加者を崩したようだ。
 彼女はミラニを見つめながら立っていた。
 その佇(たたず)まいからでも、彼女が只者(ただもの)ではないことが伝わってくる。


(相当の実力者だな……)


 だが、彼女のことは何も知らない。
 これほどの実力者なら名が通っていても不思議ではない。
 だからまずは名を聞くことにした。


「私はミラニ・クロイセン。名前を……お聞きしても?」



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