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問題児たちが異世界から来るそうですよ?〜MEMORY〜
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ム”ってコミュニティなんだか」
「旗とかもないけどね。ジン=ラッセルって人がリーダーのコミュニティ」
彼らは何の躊躇いもなく話したが、“名”や“旗”がないリスクがある。今がまさにその状況だった。
(ま、まずいです“サウザンドアイズ”の商店は“ノーネーム”御断りでした。)
「聞いた事がありません。何処のコミュニティでしょう?」
「その・・・・・・あの・・・・・・」
「いぃぃぃやほおぉぉぉぉぉぉ!久しぶりだ黒ウサギィィィィ!」
黒ウサギは店内から暴走してくる着物風の服を着た真っ白い髪の少女に抱き着かれ、少女と共に街道の向かうにある浅い水路まで吹き飛んだ。
「きゃあーーーー・・・・・・!」
ボチャン。
彼らは眼を丸くし、店員は痛そうな頭を抱えていた。
「店員さん。この店では今のはよくある事なんですか?実に興味深い」
「ありません」
「俺にも別バージョンで是非。なんなら有料でも」
「やりません」
真剣な表情の彼、十六夜に、真剣な表情でキッパリ言い切る女性店員。三人は割とマジだった。
「し、白夜叉様!?どうして貴方がこんな下層に!?」
「そろそろ黒ウサギが来る予感がしておったからに決まっておるだろうに!フフ、やっぱりウサギは触り心地が違うのう!」
スリスリスリスリ。
「白夜叉様!ちょっと離れてください!」
白夜叉と呼ばれた少女を無理矢理引きはがし、頭を掴んで店に向かって投げつける。
くるくると縦回転した少女を、十六夜が足で受け止めた。
「てい」
「ゴバァ!お、おんし、飛んできた美少女を足で受け止めるとは何様だ!」
「十六夜様だぜ。和装ロリ」
笑いながら自己紹介する十六夜。
一連の流れの中で呆気にとられていた飛鳥は、思い出したように白夜叉に話しかける。
「貴女はこの店の人?」
「おお、そうだとも。この“サウザンドアイズ”のコミュニティの幹部様で白夜叉様だよご令嬢。仕事の依頼ならおんしのその年齢はわりに発育がいい胸をワンタッチ生揉みで引き受けるぞ」
「オーナー。それでは売上が伸びません。ボスが怒ります」
何処までも冷静な声で女性店員が釘を刺す。
白夜叉は店先で彼らを見回してニヤリと笑った。
「ふふん。お前達が黒ウサギの新しい同士か。異世界の人間が私の元に来たという事は・・・・・・遂に黒ウサギが私のペットに」
「なりません!どういう起承転結があってそんなことになるんですか!」
ウサ耳を逆立てて怒る黒ウサギ。
「まあいい。話があるなら店内で聞こう」
「よろしいのですか?彼らは旗も持たない“ノーネーム”のはず。規定では」
「“ノーネー
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