第二幕その六
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「わしが心の奥底から嫌うものを御前に遺産として贈ろう。神々の虚ろなこの栄光を御前がその欲望で全て食い尽くしてしまうがいいのだ」
「私は一体」
父の絶望を聞いて問い返さずにはいられなかった。
「何をすれば」
「フリッカの言う通りだ」
「義母様の」
「そうだ。彼女の名誉と誓いを守るのだ」
それだというのである。
「彼女が選んだものはわしが選んだものだ」
「それこそが」
「わしは自由を手に入れることはできない」
それはどうしてもなのだった。何があろうとも。
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