第4章:モンバーバラの姉妹は狼と行く
第14話:秘策発動ッス!
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がり俺を見下ろすオーリン……
しくじった、ついムカツクから言ってしまったが、動けない俺ってばピンチじゃん!
「オーリンさん! それ以上ウルフさんに近付く事は許しませんよ……貴方は私達の足を引っ張るばかりで、何の活躍もしてないじゃないですか! バルザックすら討てなかったのは貴方が魔法を封じた所為なんですからね。もう少し自重して私達に協力してください!」
これは効いたな……
普段大人しいミネアさんから、かくも辛辣な言葉を浴びせられ黙り俯く筋肉ダルマ。
今後は大人しくなってほしいもんだ。
「分かったよ……じゃぁ俺はお前を担いで逃げ出せば良いんだな?」
「いや……牢屋から逃げ出せても、外に出るまでに兵士達が大勢居るはずだから、そいつ等を払い除けてほしい。俺を担いだままじゃ、まともに戦えないだろ? マーニャさんとミネアさんでは、大勢の兵士を相手するなんて大変だから……アンタなら城の兵士如きに遅れを取ったりはしないだろ。その筋肉を存分に活躍させてくれ!」
「……なるほどな。良いだろう、オレ様の活躍を見せてやる!」
散々貶めるだけ貶めて、重要な場面で活躍の場を与える……
単純馬鹿には効果的な手段だ。
「あぁ頼むよ……それと、さっきは言いすぎた事を謝る。すまなかった……」
トドメの一言だ。
活躍の場を与え、実は頼りにされていると思わせれば、自らを犠牲にしてでも活躍しようとするだろう。
こう言う腹黒いやり取りは嫌いなんだけど……
貴族達の相手をしてきた所為で身に付いてしまったなぁ……
ハツキが見たら悲しむだろうな。
ウルフSIDE END
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