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人造女神アリスディアと魔人少女達の戦い
始まりの終わりと終わりの始まりE
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ました』

 私達の下に居るのは盗賊。数日前からこちらを監視していました。私達が盗賊共のアジト近くにある街道を通るのを待っていたようです。でも、そちらの情報はリコリスによって筒抜けです。だから、深夜の森に私とアヴリルだけで入って、イリスを護衛とし置いて来ました。そちらから連絡が来ましたので、私達は派手に動きます。

「アヴリル。派手に行って良いって」

「わかった」

 今まで、盗賊達の背後へと回って、後続を少しずつ無力化していましたが、もう大丈夫です。私達は全速力で敵の中を駆け抜けて、斬っていきます。刀身にはアヴリルが作った麻痺毒がたっぷりと塗られていますので、瞬く間に無力化して行きます。所詮は戦闘訓練も受けていない人達です。簡単に倒せます。

「なんだっ!!」

「はい…………がっ!!」

 サトリで相手の心を読み、こちらを認識した者から殺して行きます。アヴリルはそんな面倒な事をせずに髪の毛の剣と手で男達を無力化して行きます。前方からも剣戟の音が聞こえて来ます。イリヤも戦闘を開始したそうです。そして、森の中へと飛んでくる出鱈目な低威力の魔術。それらは私達にも命中しますが、身体能力が上がるだけなので嬉しい限りです。

「くそっ、退却だっ!!」

「逃しません」

 退却しようとした連中の足に容赦無く、アヴリルの剣が突き刺さります。私ももちろん、容赦無く斬ります。混乱に背後からの奇襲。味方を恐れずに適当に放たれる魔術にみるみる内に数を減らして行きました。

 程なくして、全ての盗賊を倒して捕らえました。死んでいたのは放置です。そして、私とアヴリルは盗賊のアジトに乗り込んで、こちらも確保です。

 明け方になって、全ての盗賊をお父様の前に引きずり出して、尋問を開始します。

「お前が盗賊になった理由は?」

「食えないから…………」

『そっちの方が楽だから…………』

「これはアウトです」

 嘘ついた悪い人は首を落とします。

「次の人です」

 正直に答えて、致し方なく盗賊になった人達や改心する人達を残して、それ以外の男性は処分し、女性は奴隷にしました。その残した人達の境遇はこれからです。

「お前達には選択肢をやる。ここで死ぬか、奴隷になって雇われるかだ。功績を上げたら、奴隷からは開放してやる。奴隷になっても働く限りは衣食住は保証してやる」

「本当か!!」

「ああ。家族も良いぞ」

「わかった。奴隷でも何でもしてくれ…………」

 家族全員を奴隷にするのは抵抗されましたが、同じく夫が功績を上げたら、家族も一緒に開放するか、家族の所有権を渡す事で同意しました。そして、彼らには持ってきていたお父様の家の家紋が入った鎧を着せて行きます。これで子供以外はどこから
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