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トーゴの異世界無双
第七十六話 オレは厄介事に好かれる……みたいだな
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っかなぁ……」


 闘悟の小さな悩みの一つ、それは戦闘のコスチュームであった。
 日々の生活を青ジャージで過ごしている彼だが、さすがに格式のある大会にジャージで出場するのもどうかと思ったのだ。
 別に闘悟自身はジャージでもいい。
 鎧を着て身を守る必要が無いからだ。
 むしろ動き易いジャージがいいとさえ思っている。
 だが一応宮殿に住まわせてもらっている身分でもあり、王族と親しい間柄だ。
 せめてそのような場だけでも、それなりの身形(みなり)はしなければと考える。


「そうだなぁ…………あ! そういやまだガルーダの羽毛が残ってたっけか?」


 突然思い出して、部屋へと急いで戻る。
 そして、ベッドの脇に置いてある袋の中身を確認する。
 そこには確かにルビーのような輝きを放つガルーダの羽毛があった。


「これで何か作るかなぁ……」


 闘悟は思案顔をしながら腕を組む。
 そして一しきり悩んだ後、闘悟が出した答えは「よし! 今日の夜寝ながら考えよう!」思考の放棄だった。
 楽観的な闘悟らしい解答だった。


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