鋼の錬金術師
イシュヴァール殲滅戦
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よ」
「うるせえよムサ男!」
「ああ?男女が調子にのるんじゃねぇ!」
この野郎……人の気にしてる事をよくも……!
「ん?……シルバーバーグ中尉」
「何だケルベア大尉?」
「グラン大佐が前線に来いだとさ」
「げっ……マジで?」
「曲がりなりにも国家錬金術師がこんな所で狙撃手だなんて無駄遣いだって事だろ?」
「あ〜あ……明日から前線に合流だなんてまだ死にたくないよ」
(外見は)貧弱かつ女性なのにね。悩んでる途中にも発砲音が聞こえる。
「当たったか?」
「……頭部に命中しました」
私よりいい腕してんな……こりゃ外される訳だ。
「今日はもう上がっていいぞ」
「あいあいっと……そういやあんた名前は?」
「リザ・ホークアイ、です」
「おう。私はメイザース・シルバーバーグ、階級は中尉だ。よろしくな」
リザと固い握手を交わし、この日は別れた。
〜〜〜〜〜〜
翌日、空は変わらずの煙模様だ。
「何を物思いにふけておる?」
「何故私が貴方の隊に合流しなければならないかを延々と考えてました」
「今フェスラー准将の担当している地区は不味い戦いばかりしておる。故に儂と貴様が呼ばれたのだ」
「えー……面倒だなぁ」
遠くからパンパン撃ってた方が楽だよ。
「貴様は軟弱だな……ほら着いたぞ!」
「うげー……」
「グラン隊到着しました!」
拠点に着けば布にくるまれた死体ばかりだ。こりゃ大佐が呼ばれた理由も分かるな。
「ふむ!随分とまあ味方を殺しも殺したり。だからこそ儂が呼ばれたか……どれイシュヴァールの戦士はどこだ?」
「あの土嚢の先だ大佐」
「儂とこいつで戦線をこじ開ける。貴様らはゆるゆると来るがよい」
「お待ちください!大佐ほどのお方が先行する必要はありません!」
とか言っても、お前らが言ったら無駄な死体増やすだけでしょ。
「黙れ!我が名は鉄血の錬金術師バスク・グラン!鉄と血!!すなわち兵器と兵士!!この身こそ戦の先駆けにならんでなんとする!!!(ガン!)」
「はあぁ……そんじゃいっちょ行きますかね」
「ぬぅらァァアアアァ!!」
ド!ドンドンドドン!ドドドドドドドド!
「う……おっ!」
「すげっ!」
「グラン大佐に続け!援護しろ!」
「大佐を死なせるな!」
……私は?少なくてもお前達より階
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