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【完結】剣製の魔法少女戦記
第四章 空白期編
第百二話      『続・なのはのシホちゃん観察記録+α』
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シホちゃんと士郎さんは同時に駆け抜けていく。

「よし! それじゃ援護といこか! なのはちゃん!」
「うん! はやてちゃん!」

私達も砲撃魔法をチャージしいつでも放てるようにしながらも最近のシホちゃんの強化の魔術の訓練で眼力の強化をしてよりクリアな光景が眼前に広がるようになった。
それでシホちゃんと士郎さんの動きを見ているとふと思う。

「なんか…もうシホちゃんと士郎さんは別人といってもいいんだけどやっぱり同じ動きをするね?」
「そやね」
「そうですねー」
「はいです」

はやてちゃんとキャスターさんとリインにも賛同をもらう。
動きの一部としてはシホちゃんが右から仕掛けていき、士郎さんが逆の左側から仕掛けていく。
しかし足幅を合わしたかのように二人は交互に剣で暴走生物を攻撃していく。
時にはシホちゃんが下がって後方から魔力矢を放ち士郎さんが剣を振るっていくが、敵の動きが変わるとすぐにスイッチが入り士郎さんが後方に下がりシホちゃんが前に出ていく。
これこそまさに以心伝心、阿吽の呼吸と言うにふさわしい動きを二人は繰り広げている。
やっぱり息が合っているなぁ…。
あれほどの動きは長年の付き合いがないとそうそうできないと思う。
もとが一人の人物だったから姿は変わっても中身は一緒って事だね。
そんなことを思っているとアルトリアさん達がすでに他の暴走生物の鎮圧に成功したらしく私達と同じようにシホちゃんと士郎さんの戦いぶりを観戦していた。

「うむ。やはり奏者と士郎は魂は同じなため同じ動作だな」
「そうですね、ネロ。それだけは変わらないでしょう」
「士郎さんはともかくシホはシルビアと魂の融合をしているのですから少しは違う動きをすると思いましたが…やはり主人格の方が圧倒的に我が強い傾向があるようですね」

三人はそれぞれ二人をそう評価しているようです。
そんな時に士郎さんが暴走生物の放つ触手に捕まってしまいました。

「士郎! 油断しないで! “私に触れぬ(ノリ・メ・ダンゲレ)”!」

シホちゃんがマグダラの聖骸布を投影して士郎さんを救出していた。

「すまん、シホ。油断した…!」
「もっと気をしっかり引き締めなさいよ? 士郎にはもう家で待ってくれている妻と子供がいるんだから」
「あぁ。わかっているさ! さて、あの触手はやっかいだがそろそろ決めるとするかね、シホ…?」
「あら…? 奇遇ね。私も決めようと思っていたところよ?」
「やはり考える事は同じということか」
「そうなるわね?」

それでシホちゃんと士郎さんは同時にニヤッとだぶるような笑みをする。
違う顔なのに同じ笑みに見えるってなかなかないよね。

「士郎はやっぱりシホちゃんとのコンビが一番力を発揮するなぁ〜」
「そうですね。
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