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イナズマイレブンGO AnotherEdition
第1部 シード編
第3話『海龍発動』
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強のシードに、最強のプレイヤーになってみせるッ!!」

その強い想いに、オーラは化身の姿を形成し、そしてオーラの中からついに龍野の中に眠るその真の化身が姿を現す。

「ついに、やりやがった!」

龍野自身も何が起こったか分からなくなる程、一瞬の出来事だった。自分が何をしたのか理解できないまま、力尽きたようにその場に突っ伏し気を失ってしまうが、浪川は確かに、龍野が自分の化身シュートを蹴り返した瞬間を目にし、その証拠に龍野に向けて放った筈のシュートは、煙を上げながら自分の後方にある壁に埋め込まれていた。

「(これが、こいつの化身。やっぱり俺の目に狂いはなかったって事か)」

倒れて今はすっかり眠ってしまってる龍野を見ながら、少しだけ口元を緩ませる。

「(これならもう俺が練習付き合う必要もねぇだろ。あとは自分で頑張れよ、もしテメェがシードになったらなら、そん時は……競い合う好敵手(ライバル)だ)」

グラウンドから去って行く浪川。近くの物陰で聖帝の姿があり、その二人の様子を見ていたのか、少しだけ彼もまた笑うと黙って彼もその場を後にしていった。









翌朝になって、再び訓練を開始するのだが、この日もシードの訓練生同士で行う試合。今回はキーパーと1vs1の勝負。言うまでもなくその勝敗の要因はシュートを決めるか否か。

観戦席にはいつものように既に自分の試合を終えた、或いは自分の出番が来るまで待っているシード候補や訓練生達、中には既にシードになった者の姿もあり、浪川の姿もあった。

「やっているようだな」

「聖帝!」

そこへ突然姿を現すイシドに、浪川達は動揺を隠せていない。

「浪川か、今日はここに用事はない筈だったが?」

「はい、まぁでも最後にあいつの特訓成果だけでももう一度見てたくて」

「そうか。なら私も彼の特訓した成果を見せてもらうとするか」









様々な選手達が対戦終え、いよいよ龍野の出番。対戦相手と共にグラウンドへ上がり、その対戦相手は三本に分かれた髪が特徴的な選手。

「龍野海君だったな?」

「おぉ。え〜っと、アンタは?」

「俺の名は白咲克也(シロサキカツヤ)。まぁ今日はお手柔らかに」

「こちらこそ。まぁとにかくよろしく」

試合前に挨拶を交わす二人。この前対戦した磯崎とは違い礼儀正しい様子ではあるが、会話の中どこか今からの対戦を前に余裕そうな相手の気持ちは何となく龍野にも読みとれた。この前の磯崎ととの試合の様子に白咲は、この程度なら簡単だとでも思っていたのだろう。実際、白咲はシード候補として既にキーパーとしての能力はとても高く、観戦席にいるほとんどの者も白咲の勝利を予想していた。

「(あ
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