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イナズマイレブンGO AnotherEdition
第1部 シード編
第3話『海龍発動』
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訓練以上に、数日間浪川が練習を付き合ってくれたお陰でより一層身体能力は高まり、この訓練場にいる他の訓練生にも負けない程上達。しかしそれでもまだ、シードとは簡単にはなれるものではない。龍野にとって目指すべきその道はまだまだ先だった。

またいつものように今日もシードの訓練を行うとする中、珍しくイシドは観戦席で少し見学する事を勧め、その時に言われた「シードとして、圧倒的な力の証、それを一度その目にするといい」という言葉。それが何であるかとても気になっていた。


「(聖帝のあれはどういう意味なんだろ?)」

言われるがままに、観戦席へと着くとそこには訓練生達だけでなく、昨日戦ったシード候補の磯崎。さらには既にシード達になっている者の姿もあり、その中には浪川の姿もあった。

「おっ!浪川」

「ん?よぉ、龍野か」

「今日もまた用事?」

「まぁ今日は一人でだが、最近選ばれたシード候補が化身使いになったって聞いてな。それを一目見たくてよったまでだ」

「化身?」


「んだよ?な事もしらねぇのかよ?」

浪川が言う「化身」という聞きなれない言葉、頭に?マークを浮かべていると、横からそれを聞いていたのか悪戯気味に笑いながら口を挟む。

「お前確か……」

「磯崎だ。昨日名乗ったろ?」

「性格悪い奴って事しか記憶にねぇ」

「んだとッ!?」


「やめろテメェ等!」

口論になる前に、浪川が二人の会話を沈めると、「化身つーのは……」と、何も知らない龍野に説明していく。

「人の心の強さ、気が具現化したものだ」

「気の具現化?何かよく分からないんですが……」

「見てりゃ分かる。ほら始まるぞ?」

グラウンドに上がる一人の選手、紫色の髪が特徴的で、浪川からは「あいつの名は隼総英聖」と口添えをしてくれた。




「行くぞ!」

グラウンドでサッカーボールに足を置き、ゴールを睨む選手、隼総。

「来い!」

「フッ、うおおおおおおォォォッ!!」

体中に力を込めるかのように高く叫び、次第に隼総の体から黒いオーラのような物が漂い、そのオーラは観覧席に居る選手達の肉眼からでも確認できる。それに思わず龍野を始めとする訓練生達は驚いたように席から立ち上がるが、浪川達シードは勿論、磯崎をはじめとするシード候補達は見慣れた様子で、落ち着いてただその様子を見守っている。

グラウンドでは、隼総から漂うオーラはより大きな物へとなり、次の瞬間オーラは翼を持つ鳥人の姿を形成する。


「これが俺の化身!鳥人ファルコだッ!」

始めてみる化身の実態。龍野は勿論初めての光景、少なくとも周りで化身と言う物を使えるのは一人もいない。驚く間もなくグラウンドでは化身を発動させ
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