遭遇戦2
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……よりによって男の子を連れていくなんて…………でも、がんばってみましょう。
「では、行きましょう」
「はい」
そして、私は今日最大の敵と対峙しに行くのでした…………訂正、この世で最強の敵でした…………私にとっては少なくとも。
長屋に付き、家に入ると…………そこにはすでにお二人と…………そっくりな12歳くらいの少女が2人いました。
「ただいま戻りました」
「おかえり〜」
「戻ったか」
「「お帰りなさいませ。お邪魔してます」」
見事に一緒でした。
「で、その子供はなんだ?」
はい、さっそくですね。
「えっと、実は…………」
私は事情を説明し、双子の紹介と説明を受けました。
「つまりその子を引き取りたいと…………」
「はい」
「馬鹿か貴様は…………いちいち助けてやった奴の面倒をみるなど…………」
「すいません。でも…………」
私も分かっています。弟を重ねてるだけだって…………。
「シオンはどうなんだ?」
「ああ」
「ぅぅ」
「………………………………」
私をじっと見つめてきます。
「ぅぅ、お願いです。嫌わないでください。私はシオン様のモノですから…………」
「あの姫巫女様…………無理なら…………」
泣きそうになって来ると、小次郎君が断ろうとしてきました。
「それはダメです! でも、嫌われたくありません…………どうすれば…………」
嫌われたら生きていけません。
「“おにぃさま”」
「なんだ? どこから声が?」
「気にするな。紗代…………」
「はいっ!」
ぅぅ、どうでしょうか…………。
「おいで」
「はい」
シオン様の側まで行くと抱きしめられました。はぅ。
「最後まで責任もつんだぞ」
それって、いいってことですよね?
ね?
「はい!」
「なら、小次郎」
「はい」
私の態度でちょっと驚いてるみたいです。自覚していますが…………依存度あがっちゃってます…………。
「お前、紗代の養子になれ」
「「ええええええ」」
何を言うんですか?
この年で子供…………あれ、修行とか普段の別荘にいる時間を考えたそこまでおかしくないですね。
「最後まで責任取るんだろ? 生憎嫁にくれてやる気は絶対ないからな」
それは、とっても嬉しいです。
「あの…………いいんですか…………?」
「はい、私はかまいません。この年なら子供いても大丈夫な年齢です。こう見えても17歳ですから」
「それは、赤ん坊では?」
「あっ…………そうでした…………はうっ」
「
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