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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第11話 シシ対3大将
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シシ達が『包囲壁』を破壊した頃、シャボンディ諸島では突然、全ての映像が途絶えた事と再び映像を映せと駐屯している海兵達に要求している観客達の姿があった。

「おい!どうなってる!?何故、映像が途切れたんだ?」

「マリンフォードの様子を映してくれ!!」

「エースは!?『白ひげ』はどうなった!!」

「向こうの映像電伝虫にトラブルがあった模様で…こちらではどうにも対処が出来ないんです。」

矢継ぎ早に質問してくる観客達に海兵は手で制しながら対応するが、それでも観客の勢いは止まらなかった。

「海軍と『白ひげ』が取引をしていたってのは本当なのか!?」

「『白ひげ』は仲間を売ったのか!?」

「ですから…こちらも情報を確認中でして……」

何とか対応する海兵達に大半の観客は真っ暗な画面の前で騒ぐだけだったが、一部の観客は違っていた。

「くだらねえマネしやがるな…海軍の奴ら……」

赤色の髪に四角のゴーグル、つり上がった目に毛皮のコートを着た男…『億』超えで大物ルーキーの1人…キッド海賊団船長『ユースタス・キッド』通称『キャプテン・キッド』が真っ暗な画面を見ながら不機嫌そうに声を出した。

「せっかく、ここからって時に……余興はここまでってことか?なあ、キラー?」

これからがこの頂上決戦の見せ場だというのに、その見せ場が見られない事に不満を漏らしながら、横にいた顔全体をマスクで覆った男…キッド海賊団戦闘員でキッドと同じ『億』超えの『キラー』に話しかける。

「そうだろうな。」

キッドの問い掛けに簡潔に返事をするキラーにキッドはさらに言葉を続ける。

「しかし、『白ひげ』といたあの白銀の男……見たことねえ野郎だな。俺の所の生まれじゃねえな。」

キッドは『白ひげ』が刺される寸前にそれを防いだ男の姿を思い出していたが、故郷の海にそんな男はいない事はすぐに分かった。

「見た限りじゃ、実力はありそうだ……1度、直に相手をしてみたいもんだぜ!!」

キッドが不敵な笑みを浮かべると、それに続くかのようにキラーが無言で鎌の様な武器を持ち上げた。










「ちくしょう!!せっかく船を戻してまで、この『戦争』を見に来たってのに映像電伝虫のトラブルだぁ!?ふざけんじゃねえ!!」

同じく真っ暗な画面を見ていた1人の男が不満そうに声を荒げると、そこへ……

「……んなァ訳ねェだろ?バッカだなァ、お前は……」

ヘッドホンと四角のメガネを着用し、ピアノの鍵盤のような歯に髪の毛を1つに束ね、中国風の服を着た男…キッドと同じく『億』超えの大物ルーキーであるオンエア海賊団船長『スクラッチメン・アプー』通称『海鳴り』と呼ばれる男が部下の勘違いを訂正する。

「え!
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