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うん。ありがとう、ユーノ君♪』

数日前、私とユーノ君は、フェイトちゃんとアルフさんっていう新しい魔導師と遭遇して、そして負けちゃった。テスタメントちゃんをも負かしちゃうようなすごく強い女の子。でもきっと優しい子。だって私を攻撃する時、ごめん、って謝ってくれたんだもん。それに、気の所為かもしれないけど、目が悲しそうで、寂しそうだった。

(ちゃんとお話ししてみたいなぁ・・・)

ジュエルシードを回収していれば必ずまた会えるはず。その時にもっとお話してみたい。もちろんテスタメントちゃんとも。

(テスタメントちゃんとフェイトちゃん・・か)

2人がジュエルシードを集める理由は、2人にとって大切な誰かを助ける為。私とユーノ君の、ただ回収するっていう理由に比べれば、確かに大事なものだと思う。けど大きく見れば私もユーノ君の助けになるし、暴走による被害を抑えて、誰かを助けることにもなる。だから私は引かない。この意思だけは否定されたくない。その結果、戦うことになるなら、私は前を向いて戦う。

(でも私、どうやって帰ったんだろう・・・?)

それだけが思い出せない。ユーノ君も憶えてないって言うし。無意識に歩いて帰って来たのかなぁ・・?

「あ、着いたみたいだよ、なのはちゃん、アリサちゃん♪」

「「おお!」」

悩みは尽きない今日この頃だけど、ユーノ君のお言葉に甘えて子供らしく過ごそうと思います。そんなこんなで私たちが今日からお世話になる海鳴温泉の旅館・山の宿に到着。まずは部屋に荷物を置きに行く。そうしたら真っ先にするのは何か。もちろん「なのは、すずか、温泉に入りに行くわよ!」温泉に入る、だ。鼻歌を口遊みながら早速荷物の中から替えの下着を取り出す。そして「みなさん浴衣ですよ〜♪」ファリンさんが用意してくれた浴衣を受け取ったところで・・・

「ふぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!」

「ひゃあ!?」「「ッッ!??」」

アリサちゃんがいきなり叫ぶから浴衣とか下着とか全部放り投げちゃった。着替えが全部ユーノ君にバサッと覆いかぶさった。すると『ぎゃぁぁあああああああ!!』ユーノ君が悲鳴の念話を飛ばして来た。ユーノ君にとって重みのある服がいきなりバサバサ落ちてきて、しかも視界が閉ざされたんだから叫びたくもなると思うんだけど、私の着替えで叫ばれたと思うとちょっとショックだよ。関係ないんだろうけど・・・。

『ごめんねぇ、ユーノ君』

『う、うん。僕の方こそごめん・・・』

どうしてユーノ君が謝るんだろう? 着替えを拾って、「どうかしたの? アリサちゃん」って訊いてるすずかちゃんに向く。アリサちゃんはどうしてかすごく焦っていて、着替えの入ったトートバッグを抱えて「なっ、ななな、何でもないわ! 気にしないで
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