GGO編ーファントム・バレット編ー
51.本戦直前
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にも矢突き刺さる。
HPが減りそうだ。
「そ、それなら、お互い待ち時間を有効利用しませんか。本戦開始まで、そのへんでオチャ.....じゃない、情報交換でも.....」
キリトが言葉を切った理由がだいたいはわかる。
シノンは数秒間を開け、俺らを睨んだあと、ふんと鼻を鳴らし、最小限の動作で頷いた。
「まぁ、いいわよ。どうせ私からそっちに一方的にレクチャーすることになるんだろうけど」
俺とキリトは顔を見合わせる。
「そ、そんなつもりは......なくもないけど.....」
俺たちはすたすた歩き始めたシノンの後を追った。
エントリーを済ませた俺たちはシノンについて行きついたのがタワー地下一階に設けられた広大な酒場ゾーン。
奥まったブース席に腰をシノンは下ろし、ドリンクメニューからアイスコーヒーと書かれたボタンを押すと金属製のテーブルの中央かに穴が開き、奥から黒い液体を満たしたグラスが出現。どうやらGGOの飲食のシステムはNPCはいないようだ。
俺も烏龍茶のボタンを押し、キリトはジンジャエールのボタンを押す。キリトがジンジャエールを一気に半分ぐらい飲むと会話の口火を切る。
「......本戦のバトルロイヤルってのはつまり、同じマップに三十人がランダム配置されて、出くわすそばから打ち合って、最後まで生き残った奴が優勝......ってことだよな?」
「ほら、やっぱり私に色々解説させようって魂胆じゃない。だいたいそんなの、運営が参加者に送ってきたメール見れば全部書いたあるわよ」
飽きれたようにシノンが聞く。
「い、一応読んだけどさ.......」
はぁ、とため息を漏らしこちらをシノンが見るも俺も、同じく、と答え、またも飽きれた表情をする。
「そのぉ、俺の理解が正確かどうか、確認しておきたいかなーって.......」
「物は言いようね」
グラスを卓上に置き、シノンはやや早口で本戦のルールをしてくれた。
「.....基本的には、いまあんたが言ったとおり、参加者三十人による同一マップでの遭遇戦。開始位置はランダムだけど、どのプレイヤーとも最低千メートル離れてるから、いきなり目の前に敵が立ってるってことにはならないわ」
「「せ、千メートル?」」
またも飽きれた表情から鋭い視線が飛んでくる。
「あんたたち、ほんとにメール読んだの?そんなの、一番最初に書いてあるわよ。本戦のマップは直径十キロの円形。山あり森あり砂漠ありの複合ステージだから、装備やステータスタイプでの一方的な有利不利はないし」
「じゅ、十キロ!?でかいな.....」
確かにでかい。
その大きさは、アインクラッドの第一層と同じ大きさだ。
「つまりは、ヘタをすれ
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