待合室
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問かな。
でも確認しておけば会いに行くこともできる。
「そうよ。」
「俺も行けたら良かったんだけどな。」
「しょうがないわ。今は何処の管理組織も人手が足りないのだから。」
メーテルの言う通りだ。
メーテルは俺よりも世界情勢に詳しい。
何処の管理組織にも属していないのにさすがだよ。
「ナスカ。そろそろ時間なの。また来るわ。」
「おう。待ってるぜ。」
たった十分の会話。
これだけでも俺にとってはかなり嬉しかった。
二度と会えないと思っていたメーテルと会えたのだから。
『まもなく42番ホームに停車中の地球行き銀河超特急999(スリーナイン)が発車します。御乗車のお客様はお急ぎください。次の停車駅はトレーダーです。』
俺はメーテルが見えなくなるまで手を振った。
また会えることを信じて。
遠くでナスカを見ていた僕は正直驚いていた。
ナスカならメーテルと一緒に999(スリーナイン)の乗っていくと思っていたのだ。
「咲さんですか?」
見知らぬ女性に声をかけられた僕は慌てて後ろを振り返り頷いた。
「お待ちしてました。私はレビュース分岐点の警護担当の神聖美花中佐です。指令部までご案内いたします。」
そう言えば聞いたことがある。
銀河鉄道エリアA管理本部の頃に最強と言われていた魔導師。
それが彼女だったはず。
「早くしてください。仕事が用意されていますから。」
僕は美花中佐の後ろをついていった。
もちろん一定の間隔をとってある。
これはいつでも戦闘が出来るようにするためである。
「こちらになります。」
連れてこられたのは間違いなく指令部だった。
中にはいると僕より少しばかり年が上であろう男性が待っていた。
「ようこそいらっしゃいました。私が当レビュース分岐点のそう責任者のルーブ・プリジェクトです。」
「僕は本日付でレビュース分岐点に配属されました夏村咲です。よろしくお願いします。」
一様挨拶をした。
普段の僕ならば絶対にしないであろう。
「早速だがここにいってもらいたい。」
ルーブ責任者が指差したのは私たちの管理エリアではなく時空管理局のエリアだった。
そして僕は話を聞いてどうしてそこにいかなければならないのかを理解した。
理由は簡単だった。
惑星上空を通過中だった特急A656を墜落させて人がいるらしい。
それの調査を行えとのことだった。
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