暁 〜小説投稿サイト〜
剣の世界の銃使い
プネウマの花の採取
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あ、頂上まで一本道だ。だけど、進むにつれてエンカウント率が高くなるから。がんばって」

「はい・・・!」

もうすぐピナが生き返らせられるのという気持ちと、これまで以上に花たちと戦わなくてはいけないという気持ちがぶつかり合っているのがよく分かった。

「レベル上げなくていいんなら、全部俺やるけど?」

「ううー、頑張ります・・・」

予想通りモンスターとのエンカウント率が高くなり、ひたすら向ってくるモンスターたちを返り討ちにする。とはいえ、複数で出てくる敵には、シリカが狙ってる一匹以外のヘイトは管理しているので危険に陥るようなことはなかった。もちろん、シリカへの援護も忘れない。
モンスターの襲撃を何度も退けて、高く繁った木立の連なりをくぐり、やっと頂上についた。

「うわあ・・・!」

シリカが歓声を上げて、先に駆けて行く。
そこは木立に周囲を囲まれ、ぽっかりと開いた空間一面には美しい花々が咲き誇っている。

「ふう、ついたか・・・」

とりあえずモンスターがPOPしない安全地帯に着いたことに一安心しながら、シリカを追いかける。

「ここに・・・その、花が・・・?」

「ああ、そこに見える岩のてっぺんに咲くらし・・・ってもういないし・・・」

シリカは俺が言い終わる前に走り出していた。まあ、気持ちはわかるけど。
彼女の胸ほどまである岩に駆け寄り、おそるおそる上を覗き込んでいる。シリカの方に歩いて行くと、突然彼女の血相が変わった。

「え・・・」

「ん?どうかした・・・?」

シリカの元にたどり着くと、彼女がこっち振り返って叫んできた。

「ない・・・ないよ、レイトさん!」

「は?あのな・・・急ぐ気持ちはわかるが、もうすこし見てみろよ」

もう一度シリカを促して、岩の方に視線を戻させると、柔らかそうな草の間に、一本の芽が伸び始めているところだった。若芽は普通の花の成長速度の何倍もの速さで成長していき、やがて先端に大きなつぼみを結んだ。蕾は内部から真珠色の光を放っている。
レイトとシリカが見守る中、徐々にその先端がほころんで、しゃらんという音と共につぼみが開いた。
おお綺麗。今までの花とは大違いだ・・・。
二人はしばらく身動きもせずに、咲いた花を見つめていたが、やがてシリカがこちらに確認するような目線を向けてきた。これを取ってもいいのか?そういう視線だった。

「何のために来たんだよ・・・」

呆れたように頷くと、シリカが意を決したように頷き返し花にそっと手をのばした。細い茎に彼女が触れた瞬間、花は氷のように砕けシリカの手に光る花だけが残った。
シリカがその花の表面をそっと指でなでる。すると、ネームウインドウが音も無く開いた。そこに書かれた名前は___《プネウマの花
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