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イナズマイレブンGO AnotherEdition
第1部 シード編
第2話『シードとなれ』
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……疲れた〜」
「こんなんでへばってたらシード候補にも選ばれねぇぞ?」
「分かってるよ。でも、ありがとう」
「ん?」
「練習で来てまた強くなれた気がする。浪川は何で、練習付き合うなんて言ってくれたんだ?」
「他人の気がしねぇからかな?」
「?」
「シードなる前は無名の学校の名も亡き選手で、試合にも勝てなくてよく大差で負けてたんだ」
「へぇ〜、シードの浪川がそうだなんて信じられねぇ」
「中々強くなれない事に嫌気が差し始めた時、フィフスセクターが声を掛けてくれた。そのお陰で俺は今シードになれるまで強くなれた。だから俺はシードであることに誇りを持ってる」
「……何か似てるな、俺もさ同じ境遇みたいな感じ」
イシドに話したように、浪川にも自分が今の状況に至るまでの事を話す。それにうんうんと頷きながら、その話を黙って聞いている。
「それで聖帝が手を差し伸べてくれて、俺今頑張ってんだ」
「なるほどな、それ聞いて尚更他人の気がしねぇな」
「はは、浪川みたいに俺も頑張る!絶対強くなる!」
「頑張りな、俺は色々用事で数日の間は毎日ここに来る。そん時も訓練後残って自主練するなら、また付き合ってやるよ」
「ありがと。俺!必ずシードになる!」
「おぉ、それじゃあまた明日な」
「おぉ!」
この日新しいサッカー友達が出来た。彼が今日自分のために付き合ってくれた練習の成果に応えようと、龍野は強く決意した。
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