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イナズマイレブンGO AnotherEdition
第1部 シード編
第2話『シードとなれ』
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「ハァ……ハァ……もっと強く!」

”バンッ”

ひたすらにサッカーボールを蹴り続ける中、突然真後ろから自分とは違うボールを蹴る音が聞こえ、即座に振り返った瞬間に飛び込んでくるボールが視界を捕え、咄嗟に反応してそのボールを勢い良く蹴り返す。

『へぇ、中々いいシュートじゃねぇか』

「いきなり何すんだよ!」

物陰から顔を出す浪川、龍野の言葉に悪かったな、と軽い様子で言いながら龍野の前へと歩み寄る。

「え〜っと、アンタは?」

「海王学園2年、浪川蓮介(ナミカワレンスケ)。まぁシードって言った方がいいかな?」

「シード!?シードの訓練生じゃなくて!?」

「悪いな、俺は「なる」じゃなくて、「なってる」んだよ」

「えっと……浪川先輩シードなのに、なんでこの養成所に?」

「浪川でいい。シードになったつっても、自分達の学校に来るかもしれない新しいシード候補がどんな奴かを確かめに来たり、聖帝に呼ばれてきたり色々あるんだ」

「へぇ〜」

「それより今日の試合見てたぜ?」

「……冷やかしかよ?」

「別にんなんじゃねぇ。お前入ってまだ数日だろ?今日の磯崎って奴、あいつ既にシード候補として名前上がってんだぜ?そいつに喰らいついていったんだ。それは自信持っていいんだぜ?」

「そうかな、でも喰らいつったって言ってもほとんどボール取れなかったし」

「でも最後の最後であいつに必殺技使わせただろ?」

「……」

「もっともっとレベルアップすりゃ行ける筈だ」

「……何で浪川、んな事言ってくれんの?嫌、勿論嬉しいんだけど、お前みたいにそんな声掛けてくれるのここじゃ多分いねぇだろ?」

「まぁ確かに、シードになるための訓練は競い合いだからな。情の掛け合いはたぶんねぇ。まあでも俺はシードだし、もう競う必要ねぇからな」

「いいですね、養成所卒業生は!」

笑いながら言う浪川に少しだけ怒ったように返答する。

「冗談冗談。それよりお前まだここでの自主練すんだろ?付き合うぜ?」

「えっ?良いの?」

「あぁ、多少力にはなれると思うぜ?」

「じゃぁお言葉に甘えて、頼む!」









「もっとボールをよく見ろ!ドリブルはもっとスピードを上げてかないとすぐに追いつかれて止められるぞ!ボールのカットならただ突っ込めばいいってもんじゃねぇ!一瞬で反応して、瞬発力をつけてけ!」

「はい!」

浪川との練習もまた厳しいものではあれど、悪い個所はしっかりと指摘してくれ、今後のプレイの向上にも役立つ。数時間練習をようやく浪川から「この編で終わるか」という声を聞くと、その場に倒れ込む。

「ハァ……ハァ
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