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イナズマイレブンGO AnotherEdition
第1部 シード編
第2話『シードとなれ』
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っても無駄だっての!!」

何度も立ち塞がり、積極的にボールを取りに行くが、苛立ち気味に「しつけぇんだよ!」と力強いショルダータックルに又倒される。

「ぐぁっ!」

「こんなんじゃ張り合いにもならねぇ。もっと真面目にやれねぇのか?」

「ちッ!いつまでも調子に乗れると思うな!!」

何度倒されてもまたボールに取りに行くが、ただ闇雲に龍野の体力が消耗されるばかり。タイムアップも迫り頃には磯崎に比べ消耗がとても激しくなっている。









「決まったな。こりゃもう磯崎の勝利で決まり。行こうぜ篠山」

「待てよ!光良」


「どうする御門?」

「これ以上は必要はない。行くぞ、龍崎」

時間ももう残ってなく、この時点で勝敗に見切りをつけ観戦席に居た他のシード達は何名かその場から立ち去っていく。

「他の奴等、続々と帰り始めてるな」

「そりゃもう時間も残ってないし、勝敗も磯崎に決まったようなもんだし、あの龍野って奴の実力も大体分かったしな。井出ちゃん、浪川、俺達もそろそろ行かね?」

水色のドレッドヘアーを束ねた一人の少年、湾田七雄人。もう二人の井出と浪川と呼ぶ二人の少年に自分達も帰るかどうか尋ね、井出と呼ばれた大柄な男は「そうだな」と立ち上がる。

「浪川、お前はどうするんだ?」

左目についた傷と鮫を模したかのような髪型が特徴的な浪川という少年。他のプレイヤー達と違い、彼だけはじっと試合の行方を見守っていた。

「……野郎ども、先に行ってろ。俺は最後まで見届ける」

「へぇ〜、何?お前あの選手の事気になってる訳?」

「…………」

「俺はあの選手で気になるとこなんて特にねぇけどな。あの選手のどこがお前の気を引いてるのやら」

「さぁな?」

「まぁお好きなようにキャプテン。行こうぜ井出ちゃん」









「ハァ……しつけぇな、いい加減諦めろっての!」

しつこくボールを奪いに来る龍野。次第に磯崎も息が少しだけ乱れ始め、龍野はそれ以上に体力を消耗しているも、既に時間はなく、再びボールを取りにいく。

「しつけぇっての!!」

タックルで突き飛ばそうとする磯崎。だが苛立ちによる行動は単調的になってしまい、その単調的な動きは簡単に見切れる。

「(避けれる!)」

そのまま右に寄ってタックルを避ける。タックルを避けられ、思わず態勢が一瞬崩れる。千載一隅チャンス、再び足を突き出してボールを取りにいく。

「もらったぁっ!」

「ぐっ、やらせるか!!」

体制を崩しながらも、ボールを奪われる事を彼の意地が許さない。ボールを真上に蹴りあげ、龍野の足がボールをかすりながらも、何とかボールをキープする
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