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イナズマイレブンGO AnotherEdition
第1部 シード編
第2話『シードとなれ』
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聖帝と呼ばれた男に連れてこられたのは、まるでどこかの施設の場所で周りには、サッカー練習をしている多くの子供達、周りからサッカーボールを蹴る音が何度も聞こえる。だが、練習をしているプレイヤーのその全ての表情は何処か険しく、練習と言うよりはまるで訓練に近い。

「あ、あの……」

「自己紹介がまだだったな、私の名前はイシドシュウジ。だが、このフィフスセクターのトップという立場から聖帝と呼ばれている」

「フィフスセクター?」

「今は知らなくていい。だが、数日以内ですぐに我々の存在を知る筈だ」

「はぁ……それより聖帝、ここって?」

「そうだな、シード養成所とでも言っておこうか?」

「シード?」

聞きなれない単語に首を傾げる龍野だが、すぐに「シードとは……」と説明していく。

「我々フィフスセクターが訓練を叩き込んだ選手達、それがシードだ。この訓練場で何人ものシードが過酷な訓練を行い、そして超人的なキック力、スピード、テクニックを持つ。ここで訓練している選手達はそのシードとなるため特訓をしている」

「要するに、強い選手って事ですよね?」

「簡単にいえばそうだ。君もここで訓練するんだ」

「俺が、ですか?」

「強くなるんだろ?」

「……」

手段が何であれ、とにかく龍野もまた強くなりたかった。今の自分を変えたかった。その想いから、ここで特訓する事に彼は力強く頷いた。









そうしてこの養成所に龍野も加わった。シードとなる為の特訓は一言で言うなら過酷。普通のサッカーの練習と同じく最初は体力作りである走り込みの訓練から始まるも、体中に重りをつけ、100周というノルマも課せられ、序盤から相当きついものであった。

「ぐっ!お、重い……」

「まだ訓練初日だからと言っても、少なくとも半分以上走ってもらうぞ?」

「ただの走り込みならともかく!こんな重り付けて走るなんて無理ですよ!それも100周なんて無茶すぎます!!」

「だがこの養成所にいるプレイヤー達は何度もやり遂げている。これで根を上げるようでは、結局君は負けたままだ」

「!」

負け、という言葉に反応する。確かに無茶な特訓ではあれどここにいる他のプレイヤーが皆やり遂げているというなら自分もそれに負ける訳にはいかない。重い手足を無理矢理に上げてグラウンドを走しり出す。息が切れようとも、自分が何周走っているのかが分からなくなっても、時には疲労で何度も転倒してしまいながらも、また起き上がり、ただただがむしゃらに、ひたすら走り続ける。









「ハァ……ハァ……」

「ギリギリ100周はクリアだな。早速次に特訓だ」

「す、少しだけ休憩をもらえませんか
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