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トーゴの異世界無双
第七十話 何なのこの状況!!!
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を下ろし、左膝を指差す。


「お〜っ!」


 ヒナの質問にハロは嬉々(きき)とした表情で言う。
 そして、今の状況はというと、両膝に彼女達が乗っている。
 ん? あっれ〜?
 何なんだこの状況……?
 闘悟はポカンとしながら現況を確認している。
 すると、背後から様々な視線を感じる。


「あら〜羨ましいわ〜」


 これはニアだ。
 物欲しそうな顔をしないでほしい。


「ふふ、大変ですね」


 これはリアだ。
 温かい目で見つめてくる。


「アンタ……やっぱロリコン……?」


 疑わしそうに見てくるのはステリアだ。
 後ずさりしながら言うのは止めてほしい。


「……死ね」


 これはミラニだ。
 汚物を見るような圧力を感じる。
 ちょぉっと待ってぇっ!
 今死ねって言ったよねミラニさん!!!
 それはさすがに傷つくぞ! 


「……トーゴ様」


 ビクッと体を硬直させるほどの視線の圧力。
 これは今まで何度も味わった。
 そう、この視線は間違いなく、我らがクィル様だ。


「ク、クィル……?」


 すると彼女は両拳に力を込めながら言葉を放つ。


「い、いけませんですぅっ!!!」


 いやいや、毎回思うんだが、オレは何もしてはいないんだけどな。
 ただ流されただけで。
 だが、彼女達は膝の上から動こうとはせず、楽しそうに闘武場の方に視線を送っている。
 うん、重くは無えよ。
 むしろ食べてんのかって思うほど軽いさ。
 重いのはそう…………視線だけだよ。



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