第2話
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すわ」
「それは都合がいいわ。依頼人のもとへ飛ぶのに必要な魔力はアーシアが捻出することで、イッセーの分を補えばいいでしょうから」
朱乃先輩の報告を受けて、リアス先輩がそう言う。
「行くぞ、アーシア!」
「はい、イッセーさん!」
おめでとう。兄さん、これが魔方陣での初転移だ。
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深夜、兄さんたちと共に帰宅する。アーシアさんは無事に契約をできたようだ。
「すみません、先にシャワーいただきますね」
そう言ってアーシアさんは、お風呂場へ向かっていった。
僕と兄さんもそれぞれの部屋に戻る。
僕は自分のベットへと寝転がる。
「ふう・・・・・・・・・・」
息を吐きながら、脱力する。
「なにかあったのかな?」
リアス先輩の思いつめた表情が思い出される。だいぶ薄れた原作知識を必死に思い出そうとするが、成果はなかった。
「思い出せないか・・・・・・・・」
ぽつりとつぶやくと、突然僕の部屋の床に光が走り始めた。
「は?」
何事かと思って、見てみると光は次第に見覚えのある形になっていく。
「グレモリーの魔法陣? なんで、僕の部屋に?」
いっそう魔法陣の輝きが、強くなると魔法陣から人影が現れた。
女性のシルエットに紅の髪。
「リアス先輩・・・・・・・・?」
魔法陣から出てきたのは、まぎれもなくリアス・グレモリー先輩だった。しかし、なぜ? 兄さんの部屋ならわかるのだが、どうして僕の部屋に?
何やら、思いつめた表情を浮かべているリアス先輩。部室にいた時から変わっていない。
「どうしたんですか? なにか・・・・・・・ありました?」
僕はリアス先輩に聞く。しかしリアス先輩は答えることなく、僕の姿を確認するとズンズンと詰め寄ってくる。
「ナギ、私を抱きなさい」
・・・・・・・・・・what? 今、リアス先輩はなんて言った? 怪訝そうな表情を浮かべているであろう僕にリアス先輩はダメ押しの一言を言った。“抱きなさい”って言ったよね? 抱きしめればいいのか?
「私の処女をもらってちょうだい。至急頼むわ」
この一言で、ほんの少し原作知識が蘇った。確かに、こんなシーンがあった気がする。そして、自分の考えが見当はずれだったことを思い知った。
(って、あれ? これ言われたのって兄さんじゃなかったけ?)
僕の疑問に答えてくれる人は誰もいなかった。
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