再会
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外套を脱ぎ捨てあらわになった人物は川神学園の制服を着込み上着を百代のように肩に羽織った人物だった。
スラリと伸びた長い足としっかりとくびれた腰。
そして目を引くのは大きく実った豊満な胸と流れるような黒髪をポニーテールにしている。
顔は自分と瓜二つ。
「久しぶりね。百代?」
「まさか……。千李姉さんなのか?」
「ええ。そう、みんな大好き千李お姉さんですよ〜」
そうそこにいたのは百代の双子の姉であり今現在唯一百代を圧倒できる人物。
百代の憧れであり、現在百代が知る限り最強の人物の姿だった。
すると千李は鉄骨から飛び降り百代の目の前に降り立った。
「改めて久しぶりね百代。強くなったわね姉さんびっくりしたわ」
そういうと千李は百代の頭を撫でる。
「ああ、ありがとう……。じゃなくて!いつ帰ってきたんだ姉さん?」
「ん?今日の早朝に、でも川神についたのはついさっきよ」
百代の問いに千李はあっけからんとした様子で軽く答えた。
「何で言ってくれないんだ!?今日帰ってくるって」
千李の答えに対し百代はさらに聞いた。
「いやじじいにはいったわよ?ただお前らには伝えないでくれって言っといたけど」
「あのじじい・・・!!でもなんで私達には内緒なんだ?」
「そりゃお前そうじゃないとサプライズにならないでしょう」
……まったくこの人はなんでいつもこうなんだか。
百代は内心頭を抱えた。
二人がそんな話をしていると千李に気づいたであろう大和たちが駆け寄ってきた。いの一番に千李に飛びついてきたのは一子だった。
「千姉様〜!!」
ドフッという音がしそうな勢いで一子は千李の胸に飛び込んだ。
「おっとフフっ、元気そうね一子。あら?ちょっと背のびたんじゃないの?」
「そう!?」
「ええ。それにずいぶんと筋力も増えたわね。強くなってることがわかるわよ。がんばってるわね」
千李は一子のことをしっかりと褒めた。
旅をしていたときも時折鉄心から一子ががんばっている様子を聞かされていたから帰ったらしかり褒めようと決めていたのだ。
「うん!!私もお姉様や千姉様みたいに強くなるんだから」
褒められたことが本当にうれしいのか一子は元気よく返事をした。
そして千李は一子を苦しくない程度の力でぎゅっと抱きしめた。
一子に尻尾と耳が生えていればパタパタとしていることは間違いないだろう。さすがワン子。
「千李姉さん。久しぶり。一年ぶりだね」
次に声をかけてきたのは大和だ。
「ええ。大和、我がかわいい弟。お前もぎゅっとしてあげるわ。来なさい」
「い、いや。いいよ。今はワ
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