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真剣で武神の姉に恋しなさい!
再会
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 ……むぅ、上には上がいるんだな。

 そんな風に思っていると

「……おい」

 低めの声で声をかけられた。

 長く見すぎてしまったようである。

「ああすまない。そうだ、私が川神百代だ。そういうあんたは挑戦者で相違ないな?」

 その言葉に黒外套の人物は黙って頷いた。

「そうか。じゃあ早速やろう。そこの川原でいいか?」

「………」

 これに対してもただ頷くだけ。そして黒外套の人物と百代は川原に降りた。

 ギャラリーが多少集まってきたようだがこれは正式な決闘であるため。大和や一子たちが中心となりギャラリーを捌けさせた。

「姉さん!ギャラリーは全員捌けさせたよ」

「ああ、すまないな大和。……さて待たせたな」

 百代は言うと一瞬顔を曇らせた。

「おい。あんた構えないのか?」

 確かに黒外套は構えを取っていない。ただ突っ立っているだけだ。百代が疑問に思うのも無理はない。実際今までの挑戦者は確実に構えを取っていたからだ。

「……ああ。これでいい」

 黒外套はそれだけ述べるとまた黙った。

「わかった。では・・・いくぞ!!」

 最初に動いたのは百代だ。彼女は一瞬で黒外套までの距離をつめ懐にもぐりこんだ。

「悪いがこの一撃で終わりにさせてもらう!」

 百代が黒外套に告げた瞬間百代の拳が放たれた。

 おそらくこの場にいた誰もが百代の勝利を確信しただろう。それは拳を放った百代自身も過言ではない。

 だが百代の拳は黒外套によって受け止められていたのだ。しかも百代の拳の衝撃をまったく受けない状態でだ。

「え?」

 誰からともなくあげられた驚きの声。

 それもそうだ今までの挑戦者で百代の攻撃を受け止めたものは存在しなかった。

 それが今此処で打ち破られようとしているのだ驚くのは仕方がない。

「……それで全力か?」

「っく!なめるな!」

 つかまれた腕を払い百代は距離をとる。

 相変わらず黒外套はその場から動かない。先ほどの百代の拳は本気ではなかったいわば様子見だ。

 しかしそれでも生半可な武道家ならば確実に仕留められていたいただろう。それをとめられたということは少なくともいつも以上の挑戦者多く見積もって武道四天王と同じぐらいの力があるだろう。

「フフッ」

 だが百代は笑っていた。そう彼女は強い奴と戦うのが大好きないわば戦闘狂だ。最近の挑戦者では百代を満足させられないでいたのだろう。

 それが今やっと対等に戦えるかもしれない相手と会えたのだ。笑わずにはいられないのだろう。

「おもしろい!おもしろいぞあんた!!私の攻撃を受け止めた挑戦者はあんたが初めてだ。さぁもっとたのし
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