幕間 「DEMインダストリー」
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乱しながらも周りの社員達がニマニマしていることに気付く。
「普段は知的クールなのに、一夏君の話題となるとまさに恋する乙女!」
「ごっつあんです」
「我々に至福の時をありがとう!」
「クーデレ乙!」
「あ、貴方達ねえ…!そういう、アイクこそはどうなんですか!?」
散々からかわれ、せめて一矢報いろうとアイザックに話題を振るが、返ってきたのはドヤ顔だった。
「フ。私には嫁など何人もいるさ。例えば、彼女もその一人さ」
見せつけられたスマホの画面に映っていたのは、『我那覇響』という名前も一緒に表示された、アイマスのキャラの一人だった。
「もうやだこの会社!」
エレンは急激に自身の熱が冷めていくのを感じながら、視線だけで人を殺せるような殺気を放ちながら、モーセの如く人垣を割って離脱してしまった。
「やれやれ、つれないねえ」
ふと、広場に設けられた天窓を見上げ、アイザックは胸の内を占める万感の思いを言葉に乗せ、静かに呟いた。
「刻は満ちる。人類よ、控えろ」
その呟きは、誰かに聞かせるわけでもなく、ただ発せられる。
「―――《精霊王》の凱旋だ」
アイザックの視線の先、天窓の彼方には地球が浮かんでいた。
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