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SAO編−白百合の刃−
SAO39-秘められた力の持ち主
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けてくれたのは、性格とは裏腹に全身ゴツイくてデザインが禍々しい鎧姿で、鎧と同様禍々しい片手槍とゴツゴツとした大きな盾を装備している鋼の騎士だった。言っちゃ悪いけど、一瞬新手の騎士系モンスターだと思った。

「あ、うん、大丈夫だよ。ありがとう」

 お礼を言い、カタナを抜いてからの先ほど棍棒で突いたブラッドウルフを斬りつけた。
……先ほどボアを倒した時、狙撃者のように物を飛ばして助けてはくれたけど、鋼の騎士が飛ばしたのは槍の矛先、それが見えた。あれも私や赤の戦士、鋼の騎士と同様なスキルなんだろう。
 ブラッドウルフを斬りつけ、相手の攻撃を回避しながら鋼の騎士を眺めていると、彼女は盾で防いで片手槍で突いた後に、追撃で槍の矛先が蛇のようにしなやかな動きで飛ばし、突いていた。
 鞭のようにしなやか動きと速さで、槍の弱点である真横のモンスターに矛先でダメージを与えている。あんな槍を私は見たことも無い。
 私や赤の戦士、鋼の騎士や狙撃者、そして漆黒も私達と同様に特殊なスキル。この世界で一つしかない――――ユニークスキル。
 そう思うと本当に頼りになるし、自信が嫌でも付いちゃう。だって、それだけここにいる人達は強いってことだから。例え剛姫がユニークスキルを持ってなくても、私達なら今回の裏層攻略も何も問題なく突破できるはずだ。
 でも、油断は絶対にしない。何があってもおかしくはないから。
 
「はああああっ!!」

 カタナスキル『辻風』でブラッドウルフを倒し、周囲を見渡せば多すぎると嘆きそうな数がいたモンスターは跡形もなく姿が見受けられなかった。

「なんだ、おもったよりも少なかったなぁ……」
「う〜ん……それもそうねぇ、短剣も思った以上に消費しなかったし……」

 赤の戦士は期待がはずれたかのように気落ちし、狙撃者は短剣を手のひらで回しながらユニークスキルらしきものに関することを口にしながら背後に後ろ腰に収めていた。
 確かに思っていたほど時間はかからなかった。モンスターの数が多く感じていただけで、いうほど多くはなかったか感はある。あるいは私達六人が強かったからか、そのどちらも、か……うん、どちらもだな。
 みんな活々していて、まだまだ余裕ありそうな表情をしている。(一人、ヘルムをかぶっているからわからないけど疲労感の印象はない)これなら、普通に行けばボス以外は心配らないかもしれないな。

「まだまだ余裕って顔している?」
「剛姫」
「ちなみに、わたしは楽勝よ」

 戦う前と変わらず、ニッコリと笑顔を見せる剛姫。
 私もその笑顔を返すように笑った。

「私もまだまだ行けますよ」
「頼もしいわね。でも、ちょっと危ないところあったわよね?」
「ま、まぁ……結果良ければ、それで良し? みたいな……」
「白の剣士
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