第四章 空白期編
第百一話 『士郎の子供と魔術事件』
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すぐに表情を引き締めて、
「今この世界は魔術による大災害が発生しているらしいわ。すでに犠牲者も大勢出ているらしいの」
「はぐれの魔術師が大魔術を決行しましたかね?」
「おそらくね…それですぐに向かってほしいの。魔術事件では私がトップについているけど実力的にはあなたが一番隊長に似合っているからね」
「わかりました。それではシュバインオーグ三尉、行ってきます」
「任せたわ」
それでシホはすぐにアトラスへと向かった。
その世界ではすでに大魔術が執行されているらしくあっちこっちで地震や噴火が起きていた。
「これは…! 私一人で片付けられるものなのかしら…?」
「シホ、一人ではありません。私とネロもいます」
「そうだぞ、奏者!」
「そうね、悪かったわ。それじゃさっさと魔術師を見つけてこの災害を止めるわよ」
「了解しました!」
「うむ!」
それでシホは広域スキャンの魔法をかけて魔術師の反応をキャッチする。
そこには半狂乱気味になっている一人の男がいた。
「壊れろ! 壊れろ! 全部壊れちまえ!!」
男の足元には巨大な魔法陣が描かれておりそれはシホ達の世界のものと一緒だった。
シホはどうやってこの魔法陣を入手したのか疑問に思ったがすぐに捕まえるために行動を起こした。
「そこの人! すぐにこの魔術を停止しておとなしく捕まってください!」
「はははははッ!」
「くっ…! 聞く耳持たずか! アルトリア、ネロ! あの男を捕縛するわよ!」
「わかった!」
「了解しました!」
シホ達はすぐに男に向かって駆け出す。
男は杖を掲げて、
「いけ! ガンド!」
その男はいきなりガンドを放ってきて咄嗟にシホ達はそれを避けるが、
「どうやってガンドの知識を!」
「一人の男が俺に色々と教えてくれたのさ! そいつは名前は知らねぇが俺のこの力を認めてくれた! だからこの力を使ってこの腐った世界を滅ぼしてやる!」
シホはすぐに高位の魔術師が背後にいると睨み、男に魔術による尋問をかけようと算段を考えていた。
「…とにかくあなたは逮捕します! 投影開始」
シホが投影したのはマグダラの聖骸布。
「さっさと捕まりなさい! 私に触れぬ!」
それによって男は抵抗するが瞬くもなくマグダラに縛り上げられた。
「男を確保! 次に魔術の執行を止めます!」
『了解! お願いするわ』
「はい。投影開始…是、破戒すべき全ての符」
シホはすぐにルールブレイカーを投影して魔法陣に刺した。
それによって魔術儀式は破戒され災害は収まった。
「魔法陣消滅! 災害もストップしました。これより男を連行します
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