戦闘校舎のフェニックス
第1話
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「どうぞ、お茶です」
「ありがとう」
「どうも」
水筒を持っていたアーシアさんからお茶をもらう。兄さんはもらったお茶を一息に飲みほした。
「アーシア、どうしてここに?」
兄さんが僕も思っていたことを聞いてくれた。
「毎朝、イッセーさんがここで部長さんたちとトレーニングをしていると聞きまして・・・・・・その、私もイッセーさんのお力になりたいなーって。今日はお茶ぐらいしか用意できませんでしたけど」
アーシアさんは頬を赤く染める。いい子だな・・・・・・。
「うぅぅ、アーシア! 俺はアーシアの心意気に感動した! ああ、かわいい女の子にそんなことを言われる時が俺に訪れようとは!」
「そ、そんな・・・・・・・かわいいだなんて・・・・・・・///」
さらに頬を赤く染め、両手を頬に当てながらクネクネするアーシアさん。
「(ちょっとナギ、あの二人また二人だけの世界に入っているわよ)」
「(ええ、そうみたいですね。聞きました? 「私もイッセーさんのお力になりたいなー」って言ってましたよ。一緒にやっている僕は入ってません。兄さんだけです)」
兄さんたちの方を見ると仲良くお茶を飲んでいる。僕ら二人はお茶を飲みながらひそひそと話している。
「(ホントよね)」
「(まったくです。兄さん口では「ハーレム王になる」って言ってますけど、この光景を見ると、本気か疑わしいですね。それと、そろそろなんとかしてください、リアス先輩。見てるだけで恥ずかしいです)」
「(ええ、私もよ。ちょうど時間もいいし、任せなさい)」
「ううん! ちょうどいいわ。このままイッセーとナギのお家に向かいましょう」
え? 何で僕らの家に?
「もう荷物が届いているころだわ」
あ〜、なるほどね。何が起こるのか理解できた。
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家につくと玄関前に段ボールが積み重ねられていた。
「さあ、イッセーにナギ。このダンボールを部屋に運びなさい」
予想通りの展開なので、黙って運び込んでいく。兄さんは訳が分からないようだ。
「あの・・・・・・これはいったい?」
「アーシアの荷物よ。今日からアーシアはあなたたちの家に住むの」
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その後、家族会議が行われた。当初は兄さんの性欲が問題視されたが、結局アーシアさんは家で住むことになった。
決め手は、リアス先輩が言ったこの一言だろう。
『今回はホームステイは花嫁修業も兼ねて―――というのはどうでしょうか』
この一言で、両親は目から大量の涙
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