第5話 待って居たのはイケメン青年ですよ?
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に見つめて、そう問い掛ける。
但し、一誠。同じ西区画でコミュニティのリーダーを務めている彼の事は良く知って居るのですが、それ以外の少女たちに関しては面識のある相手では無かった。
その新たに現れた少女たち。金髪碧眼。長い豊かな髪の毛を頭のやや上部で二か所のシニオン。つまり、判り易く言うとお団子状にしてから、緩やかに下方に流した少女。
そして、もう片方は、黒の長い髪の毛を、そのまま自然と伸ばした東洋風の、正に巫女と言うのは、こう有るべきと言う雰囲気の少女。
但し、彼女の姿をより深く印象づけているのは、左右で違う瞳の色。右の瞳は黒目がちの大きな瞳で有るのに対して、左目は、まるで赤い血の色をそのまま映しているかのような色で有った。
ただ、その点を除けば、新たに現れた二人に関しては、間違いなく標準以上の容姿を持った美少女、……と言うべき二人組で有ろうか。
そうして……。
「初めまして」
黒髪の巫女姿の少女がそう、言葉に因る挨拶を行った後、彼女に相応しい春の属性の微笑みを持ってその言葉に花を添える。
その彼女が動く度に、微かに奏でられる鈴の音色。
そして、その笑顔と声。そして、鈴の音に因って、周囲を包む悪しき気が一瞬だけ払われたかのように、一誠、そして紡にも感じられる。
いや、この周囲に存在しているのが、本当に魔の物で有れば、その可能性も否定は出来ない。
何故ならば、鈴の音はもちろんの事、笑顔と言う物も、悪しきモノが嫌う行為で有るのは間違いないのだから。
「こんな場所に現れたと言う事は、君たちもギフトゲームに参加する為にここに集められたのかい?」
一誠の方が代表するかのように、そう問い掛けた。但し、これは単なる確認作業に過ぎない行為。
何故ならば、余程の幸運に恵まれない限り、この場に一般人が無傷で迷い込んで来られる訳がない事は、ここまで歩を進めて来た自らが一番良く知って居る事ですから。
「君たちも、と言う事は、あんた達も、ここに入って来た時にギアスロールが降って来たと言う事なのね」
しかし、答えを返して来たのは問い掛けた相手、黒髪の少女の方ではなく、金髪碧眼、お団子頭の少女の方。
そして、彼女は更に続けて、
「あたしは、白い光って言う零細コミュニティのリーダーで美月。それで、コッチの黒髪の美少女がハクちゃん」
こちらはこちらで、かなり明るい雰囲気で、そう挨拶を行う金髪碧眼の少女美月。彼女も悪しきモノに嫌われるタイプの雰囲気を発して居る少女で有るのは間違いない。
その、美月にハクと紹介された少女が軽くお辞儀を行い、挨拶の代わりと為した。
それに、彼女は最初の挨拶は先ほど、終わっていますか。
そのハクと呼ばれた少女の挨拶
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