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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第50話 チュパチュプチュッポン
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勝てないってことか!?」

『そうじゃない。俺としては本意ではないが勝負事態が起こらない可能性があるということだ』

「……は? えぇと、どういうことだ?」

『つまりだな相棒、例え白いのの宿主が相棒の前に現れたとしても、お前と戦闘になる前に奴が白いのを倒してしまう可能性があるということだ』

「奴?」

『ああ、今は神裂龍巳と名乗っていたか?』

「龍巳が!?」

 えぇっ!? いやまあこの話聞いた時に心配ないみたいなことは言われてたけど!

『奴はお前のことが大好きらしいからな。お前に指一本でも触れようものならその瞬間綺麗サッパリ消し飛ばされるかもしれん。クク、愛されているな相棒』

「いやいやちょっと待てよ!? 白龍皇の宿主の方が龍巳より強いかもしんないだろ!」

『それはありえんな。奴が相手では例え封印前の最盛期の頃の俺と白いのが束でかかっても勝てんさ』

「はぁ!? ちょっ、お前も白龍皇も話では神よりも強いドラゴンなんだろ!?」

『ああそうだ。本来の俺も白いのも聖書の神など歯牙にもかけないほど強い存在だ。だがな相棒、奴は俺達よりもさらに上位の存在だ』

 神より強いドライグたちを同時に相手にしても更に強いって……

「……なあドライグ、龍巳って……一体どういう存在なんだ?」

『……あいつはどうも自分の正体を知られたくないみたいだからな。相棒、知りたければ本人に直接聞け。俺が言うべきことでもないだろう』

 確かに皆が何度聞いても教えてはくれないから多分知られたくはないんだろうけど……。そういえば俺自身が聞いたことはなかったな。正直今までは龍巳がどんなドラゴンだろうと俺にとっては大切な幼馴染だし、気にしてなかったんだが……こんなこと言われたらさすがに気になるよな。にしても……

「はぁ……情けねぇな俺。それだと俺はいくら修行したところでいつまでも守られる側ってことかよ……」

『何だ相棒、強くなることを諦めるのか?』

「……いや、やっぱりいつまでも守られてるばっかってのは嫌だ! いつかは俺が龍巳を守ってやれるようになりたい!」

『はっはっは!! あいつを守るか! 随分と大それた目標だな相棒! 今までそんなことを思った奴なぞ1人たりともいないぞ!』

「そんなこと知るか! 龍巳がどんな存在だろうと俺にとっては大事な幼馴染だ!」

『くっくっく、そうだな、お前にとってはそれでいいのかもしれん。ならば頑張ることだな相棒。何らかの理由であいつが弱体化しない限りあいつを超えることは出来ないだろうが、それでも並ぶことは出来るかもしれんぞ?』

「ああ! 絶対に強くなってやる!」

 その日、俺は今一度決意を新たにした。

 ちなみに次の日、窓から入ってきた
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