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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第七十一話】
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、うん…」
「じ、じゃあ着替えるか…?」
「そ、そうだね…」
若干の気まずさを残しながらも、俺は着替えの準備をする。
「……うーん…そろそろ半袖にするかな。流石に長袖もキツくなってきたし…」
「…………」
「……?シャルル、どうした?」
着替えの準備をせず、何故か俺を見ているシャルルを不思議に思いながらも、その姿を眺める。
「ひ、ヒルト、幾らなんでも…そんなにじっと見られていたら着替えられないよ……」
「……っ!?わ、悪い、そんなつもりじゃなかったんだ!――う、後ろ向いてるから…っ」
着替えを持ち、壁側へと向くと――。
「じゃ、じゃあ、着替えるね……?……見ちゃダメだからね…?」
「わ、わかってるって!」
いきなり声をかけられたのもあり、少し声が上擦ってしまった。
平常心を保とうと深呼吸をするとその数秒後……シャルルの制服のズボンを脱ぐ衣擦れの音が聞こえ、その音に反応するように心臓が早く鼓動し始める。
(っ……考えないようにしても、背後にはシャルルが下着姿で居ると思うと……色々まずい…っ)
考えないようにと思っても、シャルルの下着姿を想像してしまう。
後、何故だかわからないが甘い香りが俺の鼻孔をくすぐる。
頭がぼーっとなりながらも、欲に忠実になるのか頭の中ではシャルルの下着姿ばかりを考えてしまった――。
「ひ、ヒルト?着替えないの?」
「わっ!?――あ、あぁ…悪い、着替えないといけないな」
シャルルが俺に声をかけると、頭がハッとすっきりしたように覚醒し、着替えを始める――今は色んな意味でシャルルの方を向けないが。
――欲求不満なのかもしれない…この学園に来てからそういう処理というのがほぼ出来ない状態だし。
悶々としながらも、制服の上着を脱ぎ、下のシャツを脱いでいく――。
――と、不意に背中を見られているような視線を感じる。
この部屋には俺とシャルルの二人しか居ないのだから、多分シャルルが見ているのだろう。
「……シャルル?」
「ふあっ!?な、何かな!?」
声をかけると、シャルルは物凄く驚いたように声を上げ、俺自身もいきなりの驚きの声にびっくりしてしまった。
その後の言葉も明らかに動揺が入り交じり、俺が聞きたいことを言い出しにくくてなって仕方がない――。
「わ、悪い、俺の勘違いかもしれないんだけどさ、……その、もしかして俺の背中を見てないか?」
「そ、そんなことはないよ!?」
「そうか…、見られるのは何も思わないが見られ続けるのは意識しちゃうんだよ俺。――悪かったな、さっさと着替えようぜシャルル?
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