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演劇やってたら魔王になっちゃいました!
2話 お酒は間違いの元。BYアロウン
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主人公視点

な、なんてこったい!
さっきまで豪華な部屋でダラダラ自由に過ごしていた俺は気づいてしまった。
真実を!
右手を握り締めキリッ!とした表情で窓の外を見る。

真実……それは何と!俺が日本から外国の何所かに拉致されていたのだ!!←(アホ)

そう、この部屋の窓から景色を見て気が付いた。
ここは日本ではない。
街のビルの看板にある言語に、道を歩く外人達。
間違いなく外国である。
では、何故日本に居たはずの俺がここに居るのか……それは…。

演劇の為、棺おけにスタンバイ→何かの目的で俺を眠らせ拉致→
たぶんこれから何かされる←今ここ

こういうことだ。
つまり俺は、今から何かされる可能性が高い。
と言うわけで……。

逃亡を開始しました。

メタル○アの蛇の人のごとく隠れながらホテルを脱出する俺。
しかし、ホテルを脱出してあることに気が付いた。
そう……、俺にはお金が無いし、この国の言葉が……

「あら、ジョン?どうしたの?」

「やー、トム!待たせてすまないね」

言葉が……

「…何かしら?あの黒ずくめの人?撮影?」

「さあ?」

分かる…だと…?
理解できないと思っていた言語が分かった。
つーか、なんで皆日本語?何これ?
周りに居る外国人達の流暢な日本語を聞いて戸惑う俺。
はっ!?まさか俺は……すでになにかされたのでは!?
そう思った俺は、何をされたかわからないと言う恐怖に震えて
道の真ん中で呆然と立ち尽くした。
これからどうしよう……。

「魔王アロウン」

これからの事を悩んでいると、後ろから綺麗な声が聞こえた。
でも何でだろう?アロウンと呼ばれても違和感がない。
だから、俺は思わず振り返ってしまった。
自分の名前を呼ばれたような気がして……。

「ん?」

くるりと振り返ると、見覚えのある金髪の美女が後ろに居た。
たしか、俺が演技をしていた時に居た子だよね?
まさか俺を連れ戻しに来たのか!?

「何故、貴方がここに居るのですか?」

俺の目を見て質問をする美女。
や、やばい!連れ戻される!!何とかしないと!
思いつくんだ俺!この場を切り抜ける必殺のいい訳を……!!
脳をフル回転させていい訳を考える俺。
そうだ!散歩だ!散歩したかったから外に出たんだよ、的な感じで言い訳すれば
大丈夫だよね?
ピキーンといい訳を思いついた俺はさっそく目の前の美女に伝える事にした。

「俺は……!?」

ゾクッ!

口を開き、彼女にいい訳を伝えようとした瞬間。
知らないはずなのに懐かしい感覚が体中をめぐる。
なんだ……これは…?
全身に力が入り、いつの間にか剣の柄に手を掛けていた。
俺と美女の上に、何か
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