第五章
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本当に間も無くである。
「最高の舞台にしようね」
「不安と苦しみの中でね」
悲しい結末に至るそのロマンをだと、ポップも言った。
二人だけではなくベルンシュタットもだった。
彼は指揮棒を振る合間にこう言っていた。
「ローエングリンは悲しい作品だよ、不安で苦しい作品だよ」
彼もわかっていた、このことが。
「そして悲しい作品だからこそ」
「それ故にですか?」
「ローエングリンは」
「素晴らしいんだ、私は最高の悲しみを表したいんだ」
こうインタヴューで答えるのだった。
「これまでにないね」
「そうですか、最高のローエングリンですか」
「最高の悲しみの作品を」
「最高の不安と苦しみ、そして悲しみ」
もう一つの要素、悲しみが加わりさらにだった。
「そこから表される最高のロマンと美を出してみせるよ」
「音楽、そして舞台で」
「両方で、ですね」
インタヴューをする記者達も彼の言葉を聞いた、そしてだった。
遂に舞台がはじまった、エルザになっているポップははじめjは希望を歌った。
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