SAO編−白百合の刃−
SAO7-ビーストテイマー・シリカ
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ったら大半は笑うんだよ。
……けど、笑えるくらいにはなったなら、話して正解だったかもしれない。
「よろしくお願いします。助けてもらったのに、その上こんなことまで……」
彼女は笑いを呑み込み、ぺこっと頭を下げて言う。
良かった。笑われたけど、私のことを信用してくれたようだ。
「いいっていいって。私……」
私にも責任があるって言えば、フェザーリドラの件でまた落ち込むかもしれない。今はやめとこう。だって、後悔をほぼ覆すことを達成しなければいけないんだ。言うのは終わってからにしよう。
「私……のことだけど、報酬とかいらないから」
「え、でも……」
「いいの、いいの。私が好きでやっていることなんだから」
「でも、本当にいいのですか?」
「うん。だから素直に頷いてくれると嬉しいなかな?」
「あ、はい。すみません、何からなにまで……あの、あたし、シリカって言います」
「シリカね。私はキリカ。まぁ……私のことは好きなように呼んでいいや。んで、しばらくはよろしくね」
「は、はい!」
私はシリカに右手を差し出して、ギュッと握手を交わした。
「さてと」
『迷いの森』は名の通りプレイヤーを迷わせる森。碁盤状に数百エリアへと分割していて、ひとつのエリアに踏み込んでから一分経つと隣接エリアへの連結がランダムに入れ替わってしまう。しかも転移結晶を使ってもランダムで森のどこかに飛ばされてしまうという厄介な使用になっている。
方針が決まったから、こんな人を迷子にさせる森にいてもしょうがないな。詳しい話は街で訊こう。
「とりあえず迷子にならないように、私について来てね」
「わかりました」
薄い亜麻色で左右をリボンつきの赤い玉のような装飾が成された髪飾りで結んだツインテールの年下の少女、シリカと。全身白の棍棒とカタナを使う私、キリカで。ピナと言うフェザーリドラを救うパーティーが結成された。
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