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SAO編−白百合の刃−
SAO7-ビーストテイマー・シリカ
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、ど、どうしてですか?」
「それがね、使い魔を蘇生出来るのは死んでから三日間で蘇生しなければいけないんだよね。期限を過ぎてしまうと、アイテム名が『心』から『形見』に変化して、蘇生が出来なくなってしまうんだって」

 メールの内容にはそう書かれていた。うん、酷いね。

「そんな……!」

 彼女は希望を塞がれるように叫んでしまった。考えたら当然の反応だ。
 レベル44だと各層の数字と安全性、およそ十の上積みが必要となってしまう。彼女の身の安全も考えて、四十七層に行くとしたら、最低でもレベル57……いや、55ぐらいは必要になるだろう。使い魔を蘇らせるのに、本人が死んでしまったら元の子もない。
 だったらレベルを上げれば解決はするんだろう。本人もそう言っていた。だけど、時間があればの話で、今回に関しては三日以内で行われないといけないたった三日しかない状況、攻略のことも考えれば、たった二日間でレベルを10以上も上げるなんて、今のところ無理な話だ。それに、その間に他のプレイヤーが取られる可能性だってあるわけであり、どっちにしろ早いうちに取らないと二度とフェザーリドラを会うことは叶わないだろう。
 再び絶望に捕らわれてしまった彼女はうなだれてしまい、地面からピナの羽根を摘み上げ、両手でそっと抱きしめ再び涙を流してしまう。
 ……いきなりレベル10以上に上がれる方法なんてないだろう。最低でも57ぐらいまでレベルを上げないと自分の安全を守れない。そのためには時間が圧倒的に足りない。
 だけど、希望はある。
 だから、まだ絶望に捕らわれているのは早いんだ。
 つか、こんなことならさっさと言えば良かった気がするわね。

「ねぇ、ピナって言うのは、貴女の友達?」
「え、あ、はい。そうです……」
「それなら、救わないといけないね」
「え?」

 依頼の件もあるけど、彼女が友達を失った後悔をしていて、泣いているのにも関わらず、見たフリをして、見捨てることなんて私には出来ない。それに友達を失った原因は私がもっと早く駆けつけていれば死なずに済んだ話でもあるんだから、ここで何事もなく去ることはできない。
 私はトレードウインドウを開いて操作する。すると、彼女のトレード蘭に次々とアイテムを表示された。

「あの……」
「その装備があれば、五、六レベルぐらいは底上げ出来るよ」
「えっ……」
「大丈夫。私も一緒に行くから問題はないはずよ」
「ええぇ!?」

 彼女が驚いているのは、私と一緒に行くことを想定に入っていなかったんだろう。そして、彼女が私に助けを求める選択がなかったこと。彼女は、私がピナというフェザーリドラの件に関わることなんて思いもしなかったんだろう。つか、私も『ビーストテイマー』の彼女もお互いが誰なのかわからない。それな
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