SAO編−白百合の刃−
SAO7-ビーストテイマー・シリカ
[2/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ぐに教えていたか」
クラインは渋々納得したようだ。
しかし、本当にどうやって習得したのは全然わからない。『絶対回避』は、一時期、自分一人で戦い抜く時に必要だった回避を特化したから習得したかもしれない。それで説明はつけるかもしれないが。誰しもが『絶対回避』を習得するとは思えない。
でも、『薙刀』スキルに関しては、本当にどんな成り行きで習得されたのかわからない。そもそもの話、私はカタナオンリーで使ってきたのに、何故棍棒が必要になる『薙刀』を私が習得したんだ?
その習得条件がわからない以上、いつの間にか習得したよりも、“誰かに貰った”感じがしてならない。
「『ユニークスキル』のことは兄に話したらどう?」
「そうするっかな」
寝ているところ申し訳ないけど、『ユニークスキル』の件は兄に任せるとしよう。多分、よくわかっていないと思うが、兄の方が説明つくだろう。
「じゃあ、後はよろしくね」
「おう。気をつけて帰れよ」
「クラインも気をつけて帰りなさいよ」
逃げると言い方は不本意だが、私達はとりあえず早々とここから立ち去った。
●
帰り道にモンスターと遭遇したが特に問題はなく、立ち防ぐモンスターがいるならば私達は薙ぎ倒し、七十四層の転移門へたどり着いた。
「じゃあ、ここで解散だね。明日はどうしようか?」
「多分、貴女達はいろいろと聞かれるから大人しく家の中で過ごしたら?」
「そ、そうなの」
「私の時もそうだったわ」
経験者は語るっていう奴ね。今はなんとも思わないけど、ドウセツも『居合い』という『ユニークスキル』を持っているんだから、初めて披露した時は、剣士やら情報屋やら押しかけてきたんだろうな。
兄も私も皆にユニークスキルを披露したんだ。そんな面白い情報を今更なかったことにするわけがない。しかも、ボスを倒したから新聞の一面は確実だな。
避けられないことはわかっているけど……複雑だなぁ……。
「せいぜい、人気アイドルの不倫騒動体験でもすればいいんだわ」
「もっとめでたいスクープに例えてよ……」
「そんなめでたいと思えるのは今のうちよ」
「き、肝に銘じるよ……」
明日はなるべく下層の宿で過ごそうかな。
「それじゃあ、私はこれで……」
「あ、うん。じゃあね」
「またね、キリカ」
ドウセツは別れを言うと、転移門に入ってどこかえと転移して行った。
さてと、明日のことを考えると下層にでも行こうかなっと、思っていたら一通のメールが届いた。
「メール?」
また兄からだと思いきや、
「お……」
送り主は過去に出会った“竜を友とする妹似の少女”からのメールだった。
「……丁度いいし、会いに行こっと」
送り主にメールで
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ