第一章
[2/2]
[9]前 最初 [2]次話
。
「麻美ちゃんへの誕生日プレゼントな。何がいいかなって」
「また随分ストライクゾーンの広い悩みだな」
「そうよね」
クラスメイト達は彼のその言葉を聞いてだ。まずは微妙な顔になった。
そしてそのうえでだ。こう彼に言ったのである。
「っていうか麻美ちゃん自身に聞いたらどうだよ」
「何が欲しいかってな」
「そうすれば何をあげればいいかわかるだろうに」
「そうしたら?」
「いや、サプライズでいきたいんだよ」
クラスメイト達のアドバイスにだ。龍輝はこだわりを述べた。
「そうすれば喜びも一層ってなるだろ?だからさ」
「それはそうだけれどな」
「で、それを狙ってか」
「それでなんだな」
「麻美ちゃんには尋ねないのね」
「そうなんだよ。実はな」
クラスメイト達にこう答える龍輝だった。そしてだ。
彼はだ。こう言ったのである。
「だからこうして雑誌読んで悩んでるんだよ」
「深刻な悩みだな、ある意味」
「具体的に何がいいかっていうと」
「判断に困るよね」
「本当に何がいいのか」
「雑誌を幾ら読んでもわからないんだよ」
それで買って来てだ。読んだというのだ。
[9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ