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魔法少女リリカルなのはViVid〜英雄の意思を継ぎし子達
四話〜『覇王』と『聖王』
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アインハルトに言われ、ヴィヴィオを呼ぶ。
ヴィヴィオはすぐに自己紹介を始めた。
「衛宮ヴィヴィオです。初めまして!ミッド式のストライクアーツやってます!」
「こちらこそ。ベルカ古流武術、アインハルト・ストラトスです」
さて、アインハルト。お前はこいつをどう見る?
side アインハルト
衛宮ヴィヴィオさん。彼女を見て最初に感じたのは活発で行動的な方なのだろう、と言うこと。
そして、その目を見て感じたのは……私の中の覇王の記憶、その中にある聖王女オリヴィエのこと。
(彼女が……オリヴィエの……)
その姿は懐かしく、そして見ていると悲しくなる。
「こちらこそ。ベルカ古流武術、アインハルト・ストラトスです」
その感情を悟られぬ様に挨拶を返す。
だが、彼女はこちらの異変に気が付いた。
「あの……アインハルトさん?」
「…失礼しました。少し考え事を」
後ろめたい雰囲気になりそうになった時、ノーヴェさんが動いてくれた。
「ほら!こんな所でうだうだしてないでさっさと行こうぜ。場所借りてられる時間も少ないんだし」
「そうね。早く行きましょう」
ティアナさんが皆を急かして集団の移動が始まった。
side ノーヴェ
あたしは移動しながらこの前のアインハルトとの会話を思い出していた。
(やっぱり……そう簡単には割り切れねえよな)
アインハルトのあの目は感情の機微に鋭いヴィヴィオには見破られていた。
自分を見ていながら別の人物を見ている目に。
アインハルトから聞いたのは彼女の持つ覇王の記憶についてだった。
…………………………………………………………………
「覇王は、クラウスは彼女に勝てなかったんです」
「それで、時間を越えての再戦。ってわけか」
アインハルトは更に話を続ける。
「私は覇王の血が色濃く受け継がれているので、髪の色、目の色。更に彼の記憶も少しですが受け継いでいるんです」
「……そうか」
「天地に覇を持って和をなせる王であること。それが私の中の彼の記憶にある悲願なんです。……強くなかったせいで、彼は彼女を救えなかった!守れなかった!!……そんな数百年分の後悔が私の中にあるんです…」
途中で涙を流しながらもアインハルトは語るのを止めなかった。
「だから聖王に拘るんだな」
「……はい」
「いいぜ。会わせてやるよ。お望みの人物に」
そんなアインハルトを見ていられなかったあたしは咄嗟にそう答えていた。
ヴィヴィオならきっと何とかしてくれる。そう信じて。
side ヴィヴィオ
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