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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第10話 包囲壁突破
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俺にニヤリと返しながら答えた。

「グララララ!!いいだろう!息子達には離れるよう俺が言ってやる。てめェの好きなようにしろ!!」

「ありがとな。それじゃあ、海賊達のことは頼んだぜ!!」

『白ひげ』の言葉と共に俺はすぐに移動を始めると、それを見ていた『白ひげ』は……

「ますます息子に欲しいぜ…あいつは。いいか!!野郎共!!」

「「「!!」」」

シシを自分の息子にしたいという願望がますます大きくなりつつも、シシとの約束を果たすために広場に向かって突き進んでいる海賊達にも聞こえるように大声を出した。

「今からジンドウ・シシが敵を片付ける!!奴が相手をしている間、そばに寄るんじゃねェぞ!!もし、近づいてケガでもしやがったら承知しねェぞ!!」

「「「オウ!!!」」」

『白ひげ』の言葉に海賊達は勇ましく答えると、すぐに俺から距離を取り始めた。

一方、俺の周りから次々と海賊達が離れていく光景に海兵達は驚きと好機の声を上げる

「おい見ろ!…海賊達があの男から離れていくぞ!?」

「一体どういう事だ…!?」

「よく分からないが、今がチャンスだ!!奴が『白ひげ』の力を使う前に何としてでも討ち取るんだ!!!」

その一言と共に海兵達は俺を討ち取ろうと続々と手にした武器で俺に襲いかかろうとするが……

「よし、そろそろいいか……『毒竜』(ヒドラ)。…さあ、行ってこい!!」

ドプン!!

俺は先に進みながら、海賊達が周りから離れたのを確認すると共に全身から紫色の液体が流れ出し、俺の頭上で3つ首の巨大な竜の形になり、腕を前に差し出すとその内の1つが前方にいる海兵達を口から飲み込んでいった。

「え!?あれは確か…インペルダウンのマゼラン監獄署長の能力!?」

「どうなってんだ!?能力を2つ使えるなんて、あり得ないぞ!!」

「うわぁぁぁぁ……助けてくれェ……」

「…ぐおぁあああああ!!痛ェよーーー!!」

「その毒に触るな!!同じ目にあうぞ!!」

俺の放った攻撃に驚愕する海兵の目の前で攻撃を受けた海兵達はその毒の凄まじい痛みでのたうち回ったり、他の海兵達に手を伸ばして助けを求めたりしていた。

「そりゃあ痛いだろうな…こいつの毒は神経性の麻痺毒だ。早く手当しないと手遅れになるぜ?」

「う、撃て−!!あの男を何としてでも止めるんだぁーーーーー!!」

ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!

「ふぅ、せっかく親切で言ってやってるのに……『毒の道』(ベノムロード)!!」

俺の気遣いの言葉に銃や大砲で答える海兵達を見ながら、俺は軽く溜息をつきながら毒竜を海兵達の頭上へと伸ばし、その中に潜り込んで口へと移動すると腕をクロスさせて両手それぞれの親指と人差し指で
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